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日付: 2015年6月29日
場所: アイスランド北西部_2(West part of Iceland 2) 
地域: アイスランド(Iceland)
訪問地: Isafjordur(Hotel Managisting Guesthouse), Root 61 (South direction), Reykjanes, Root 68 (South direction), Root 1 (East direction), Laugarbakki(Camping Site)


 


極北の町、午前1時

 ホテルに入ったのは、午後7時過ぎだった。結構な、人が泊まっている。 どうみても、長居しているお客もいるようだ。  宿の主人は、太っちょで、流暢な英語を喋る。一泊、9000クローネを前払いで払う。 後で、領収書を持ってくると言いつつ、結局、持ってこなかった。  

 まずはシャワーを浴びる。そしてビール缶を開けて飲み始める。撮影した写真をハードディスクに移す。なんと コピーに3時間15分かかると言う。ずいぶん、時間のかかるものだ。   

 よっぽど疲れているようだ。ビールの酔いがぐんぐん回る。途端に眠たくなる。午前1時に目覚めた。 極北の町の深夜は、どんなものだろうかと窓から外を眺める。人通りの絶えた町。寂しく、ライトがひかる。  

 

 


午前6時に出発  

   天気は良い。 幸運だ。宿泊代金は到着時に支払った。鍵を部屋の机の上に置く。そしてホテルを去る。

 短い滞在だ。ただ単に、ベッドで寝ただけの宿泊だった。



 


午前6時半まで町を散歩  

   小さな町だ。人口は、どうだろう1000人いるかいないかぐらいだろうか。 そんな町にも、銀行があり、空港がある。朝、出発前に町を散歩してみる。 天気が良いのにつられた。町のメインストリートを歩く。一体全体、どんな人たちが、 この極北の地で暮らしているのだろうかと思う。  

 漁港であることは確かだ。ただ、狩りをする漁船があまりに少ない。観光で食べているのだろうか。 言われてみれば、小さな町にホテルがちらほらとある。ファーストフード店もある。  

 

 


海面近くで残る雪渓  

   海の近くだから、冬でもそんなに寒くはならないとは思う。ただ、6月も終わり近しと言うのに、 山々に雪渓が残る。その雪渓の下に、海面すれすれに作られた道を自動車で進む。

 見る物、全てが非日常の世界だ。日常と非日常との差に新鮮味を感じ、非日常を求める。今の 自分は、まさにその世界にいる。



 


 寂しい漁港

   不思議な物で、日本の海岸でお馴染みの磯の香がしない。 あまりに、毎日が寒いから、物が腐ることがないのだろうか。

 まだまだ朝だからだろう。一通りのない、漁村の道を歩く。 周りに転がっている物々をじっくりと眺めてみる。風音だけが、響く世界だ。



 


対岸の岩場は、人住まず  

   U字谷が作る海岸線。そこに引かれた道を、東に西に行ったり来たりしながら、南下する。 トンネルや橋でもあれば、ほんの少しの移動ですむ。ところが、そんな便利なものはない。 車で谷を沿って、ぐるりと回らなければならない。

 空が青い、山々にへばりつく雪渓とのコントラストが美しい。この世のものとは思えない美しさだ。

 

 

 


昼食は、エッグベーコン・バーガ−  

   レイキョネス(Reykjanes)の村に着く。時刻は、正午に近い。 この村にホテル兼レストランがあり、ここで昼食を摂ることにする。

 店に入ろうとすると、太っちょの若者が声をかけてきた。「何か用ですか。」 「食事ができるだろうか。」わかった俺に着いて来いと、店の中に連れていかれた。 そして、メニューをテーブルまで持ってきた。

 ベーコンエッグ・バーガーが1700クローネ(約1700円)かあ。ずいぶんと物価が高いなあと思う。 しかし、栄養源と考えて、しっかりと食べる。



 


極北カツオ鳥に頭をつつかれる  

   食事を終えて、レストランを出る。レストランの写真を撮ろうと、少し、芝生の中に入る。 すると、そこは極北カツオ鳥の巣が近くにあるらしかった。「ギギー」と威嚇の鳴き声を出す。 そして、なんと、フンを引っ掛けられるとともに、頭を2回ほど、口ばしでとっつかれた。

 この季節、海沿いの芝生近くは、どこも鳥の繁殖地だ。天敵がいないせいか、伸び伸びと子育て に励んでいる。



 


午後は、相変わらずの強風  

   さて、午後の走りが始まる。雨が降っていないのだろうか、どことなく、枯れた草が目立つ。





 


今宵は、キャンプ場泊まり  

   地図上の国道1号線上にラウガルバッキ(Laugarbakki)という町がある。 町には、キャンプ場があるとのマーキングがしてある。今宵は、この町のキャンプ場に泊まることにする。

 キャンプ敷地に車を停めて、受付に行く。宿泊料は、1000クローネと書かれている。 トイレ、シャワー等、考えたら、完全な野宿より、ましだ。

 車の中で、ビールを飲んで、眠くなるのを待つ。 パソコンを出して、試しにWI-FIができるかどうか、調べてみる。電波が来ている。 これには驚いた。こんな田舎町で、インタネットが使えるとは、世の中変わったものだ。

 受付に再度歩いて行って、暗証番号を聞いてみる。宿泊客は、自由に使えると言う。 思うに、便利になればなるだけ、かならず失うものがある。せっかく、ここまで来て、 インタネット網から抜け出ることができないとは、どことなく残念だ。