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日付: 2015年6月14日
場所: ホイクッペ山( Heukuppe :標高 2,006m) 
地域: オーストリア(Austria) 下オーストリア州(Niederösterreich) 
訪問地: Preiner Gscheid(1,070m), Heukuppe(2,006m),  Preiner Gscheid(1,070m)


 


午前7時の峠の茶屋

 今日は、昨日攻めたプライナーゲシェルド(Preiner Gscheid)の峠から、 峠の北に聳える2,006mの山頂を目指す。  

 午前7時には、登山口に到着。すぐに出発する。昨日は、昼間のせいか、駐車場が登山客 が駐車した車で溢れていた。朝のこの時間、駐車済みの車は何台かはあるが、ガラガラだ。 今日も、昨日のように、良い天気だ。人ごみでごったがえすことだろう。  

 

 


誤りはこの標識  

   実は、登山道を最初から間違えた。今の年齢、体力を考えると、初心者コースで登りたい。 ところが、上級者コースを選んで、しまった。後で、わかったことだが、駐車場からすぐの 処にある登山標識を誤って読んでしまった。

 間違いとも知らず、ドンドンと坂道を登る。道が、ずいぶん西側にブレているなあと思いつつ 進む。



 


朝もやの残る谷  

   軽快に歩き続ける。次第に高度が上がっていく。まだ、朝早いせいか、谷間を朝モヤがうずめている。 しかし、綺麗な風景だと思う。自分で汗かいて、高度をかせいで来たからこそ感じる気持ちだ。  

 ところが、ちょっと雰囲気がおかしい。登山道を歩く人が誰もいないのである。朝早いとはいえ、 誰かがいるはずなのだろうが、誰にも会わない。不思議に思う。  

 

 


こんな鎖道には降参だ  

   行きついた先は、鎖を辿っての登り道だった。

 この齢になって、危険な道は歩きたくない。一人で登る登山道は寂しい。 ケガしても、恐らく、骨身になって助けてくれる人はいないだろう。海外では、、、。

 迷う。このまま、鎖道を登るか。ここで、引き返すか。還暦を迎えるビギナーにこの道はきつい。 結果、諦めて、来た道を引き返す。



 


 どうするか迷う

   地図を持っていなかったのが、致命的な誤りだった。このまま、ウィーンに帰るか。  ぶらぶら森の中を変えるかだ。迷う。  来た道を降りるのは、能がない。であればと、木材伐採用の道をたどって下ってみる。

 すると年老いたお腹の出っ張った老人夫婦が、ふうふう言って、登っている道に出くわした。 この道を登ってみようと再挑戦を決める。 



 


初心者登山者用の道を発見  

   そうこうしていると、登りの登山道を見つけた。歩き登る人の体型や装備を観ると、いかにも素人 らしき人だ。おまけに、自転車で登ろうとしている人もいる。この道を最初から登るべきだったたと 後悔する。





 


鞍部を超えると別世界  

   やっとのこと登り切る。そして鞍部に出た。 風景が一変する。 北側の風景が目に飛び込む。

 ずっと前を歩き登っていた、自転車乗りのカップルも、自転車で走り始める。元気があるなあとつくづく思う。



 


絶景だ  

   山小屋に着く。周りの景色は絶景だ。日本では、こんな風景はない。この景色ならを観られるなら 登山客も頑張るのがわかる。あたり一面には、高山植物が咲き乱れる。まさに夢の世界だ。



 


2006mの頂上  

   せっかくここまで来たのだからと、山小屋から見上げるホイクッペ山( Heukuppe :標高 2,006m)を目指す。 標識は45分で登り切れると書かれている。

 頂上は、一つのモニュメントがあるだけだった。ただそれだけだった。南側の崖から吹き上げる風が強い。 ホイクッペ山からは、周りを見渡す。先週登ったクロスターワッペン山はもとより、周りの山々が一望だ。 さらに西には、雪渓が残る高原が広がる。いつかあちらに行ってみようかと思う。



 


夕立  

   実は今晩、ある人たちを会食をする予定だ。したがって、あまり長いもできない。夕方までにはウィーンに 帰らなければならない。

 午後1時を過ぎると空模様が怪しくなった。晴れ間の時間が空くなる。小粒ながら雨滴が空から落ちてくる。 雷が鳴る前に帰ろうと思う。