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日付: 2015年5月31日
場所: OMV自転車道_2(OMV Radtour_2,ウィーンの北東30q)
地域:  オーストリア(Austria) 下オーストリア州(Niederösterreich) 
訪問地: Matzen, Prottes, Schönkirchen, Strasshof, Schönkirchen, Matzen


 


腰の痛みを我慢して出発

 朝方、空には雲がかかっていた。しかし、すぐに晴れ渡った。実は、腰が痛いのである。筋肉痛だ。数日前にエアロバイクで張り切り過ぎた。そのツケが来た。最近、年齢にあった頑張りと気力に心掛けるようにしているが、ついつい、忘れてしまった。

 出発しようかどうか迷う。雨でも降っていれば、すぐに走りを諦めるだろうが、外は、久しぶりの上天気予報だ。行かない手はない。まずは、走り始めのポイントまで行ってみようと自分に言い聞かす。

 走りの出発ポイントは、昨日の終点であるマツェン(Matzen)の村だ。太陽が照りつく。ヘルメットではなくて帽子を持ってくるべきだったと思う。  

 

 


鬱蒼とした森の中のワイン蔵  

   マツェン(Matzen)には、立派なお城がある。遠くから眺めても、その壮大さが目立つ。そのお城の周りは、鬱蒼とした森が広がる。残念ながら中には入れないようだ。

 傾斜10%を超すであろう道を登る。途中、今は使われなくなったワイン蔵が目につく。時代の流れを感じる風景だ。



 


 30q先のウィーンの街が手に取るように見える  

   高度差で100m程、道路の周りに迫っていた緑がなくなる。そして、豪快な景色が目の前に広がる。30km離れたウィーンの街を見下ろすことができる道路だ。

 形式に見とれて走り続ける。すると自動車道らしき道に出くわす。OMV自転車道の看板が見当たらない。道を間違えたと思う。地図で確認。やっぱり、間違えていた。しかし、道を間違えてもいい景色に出会えたことは儲けだった。  

 

 


 絶好の季節  

   OMV自転車道に戻る。ワイン畑を下に、下界を眺める。これは絵になる風景だ。今が、まさに旬の風景だ。



 


ウィーンの森からカラパチア山脈までの眺め

   カルパーテンブリック(Karopaten Blick:カルパチア山脈の眺め)という休憩所に到着する。この場所は、恐らくOMV自転車道の一番の眺めを楽しめるところだろう。

 なんとウィーンの街、ブラチスラバ(スロバキアの首都)の山々、カラパチア山脈を一望できる場所だ。日向で、ちょっと暑いが、ベンチに座ってコヒーを飲みながら、180度の景色を眺める。



 


ペストを思う  

   14世紀、欧州ではペストが大流行したという。本によると、総人口の半分から三分の一が死亡したとのことだ。

 道添のチャペル、18世紀のペスト流行の際に、この地に建てられたとのことだ。このベンチ横に、60才近いオジサンが一人、ベンチに座ってリンゴを食べていた。オジサンの隣にはサイクリング者でない普通の自転車が置かれていた。私も、他人からみると、あんな風なのかなあと、少し哀れに思う。



 


地質博物館前にて  

   プロッテス(Prottes)の村に着く。村には、石油博物館がある。小さな展示館だ。その壁に、この地方の地質断面図が書かれていた。この地方の石油やガスは、地下1000m位から汲み出しているとのことだ。道理で、リグが小さいと思った。

 プロッテス(Prottes)の村は、とても変わった村だ。道路幅がとても広いのである。 これだけ広ければ、駐車違反うんぬんでもめることはないだろう。道路上に立つ。この村の開放感を実感する。



 


紫色の花弁をつけたケシ  

   珍しい花が咲いている。赤いケシ(ポピー)に混じって、紫いろの花弁を付けたケシが一面に生えている。何に使うかよくわからないが、紫色の花畑は珍しい。



 


巨木の幹を背にして  

   日差しが強い。ちょっと早いが、良い場所を見つけたので、昼食を摂ることにする。 日本ならば、名前が付きそうなぐらい立派な幹の横にベンチが置いてある。なんとも、気の利いたベンチだ。そこに座って、パンとビスケットを食べる。おまけにデザートにキュウイ一個を食べる。ちょっと量がすくないかなあ。



 


近代的な石油施設  

   延々と石油関連施設が続く。いろいろな場所にパネルが飾られている。そこに、説明書きがなされているが、残念ながら、ドイツ語ということで意味はほとんどわからない。

 何でも、オーストリア国内で消費する原油の10%、天然ガスの15%は、国内産とのことだ。そして、このマッチェン(Matzen)地方が最大の産地とのことだ。