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日付: 2015年5月17日
場所: ライゼンノック山(Risennock:標高 2,334m) オーストリア(Austria) ケルンテン州(Kärnten)
訪問地: Hochrindl, Turrachersee (Car Parking) Barbaraweg, kornock(2,205m), risennock(2,334m), Turrachersee, Wien


 


晴れ渡る空の下で朝食

   昨夕の黄昏時には、空が晴れ渡った。星も、輝いていた。夜明けが待どおしかった。天気が、崩れない ことを願って寝入った。  

 ホテル泊の最終の夜。ホテルは食事のサービスはない。金曜日に買いだめしたものを、ベランダの テーブルに並べる。本日は、チェックアウト日。冷蔵庫の掃除も兼ねた朝食だ。  

 

 


目指すは、ライゼンノック山  

   車をツラッカー(Turrachersee)湖畔の駐車場に止める。このあたりは、スキーリゾートだ。 至るところに駐車場があるが、どこもお金を徴収している節がない。リフトの数が限られているせいか、 小規模リゾート地なのだろう。

 街の真ん中に、一帯を鳥瞰図に表した看板が、インフォメーションセンター前に立っている。 その看板に、今日、目指すライゼンノック山が、聳えている。この鳥瞰図は、登山者の気持ちを奮める 素晴らしい出来栄えだ。



 


ゆっくりと散策道から登り始める  

   バーバラ小道(Barbaraweg)という名の散策道から山頂を目指す。途中、ところどころ に自然を説明する看板が立てられている。こんなところが、登山者に優しい。  

 昨日は、運動靴で2000m級の山に登った。雪渓も残り、少し、危険を感じた。今日は、しっかりと 持参した登山靴を履いての登りだ。さすが、専用の靴だ。歩きの安定感がまったく違う。こうも違うものかと 不思議に思う。  

 

 


   水銀の鉱山跡  

   廃坑になった辰砂(シンサ)坑道と崩れかけた小屋跡が遊歩道沿いにある。その昔、水銀を採掘を 採掘していた。その名残である。こんな山奥の、しかも雪のために活動時期も限られたこの場所で、 よくもまあ、採掘したものだと思う。  

 その隣に、捨石と崩れてしまった石の家がある。面白いことに、これらの施設を全部眺めることが できる場所にベンチが一つ置いてある。そのベンチに座って考え込む。廃坑になった鉱山は、 いろいろなことを発想させてくれる。



 


   ツラッカー(Turrachersee)湖を見下ろす展望台  

   しばらく歩くとツラッカー(Turrachersee)湖を見下ろす平地に出る。ここからの眺めは圧巻だ。 遠く2000m級の山々が連なる。その下に、リゾート地が広がる。

 面白いのは、説明用の立て看板が、全て石作なのだ。大変、苦労し、お金もかけたようだ。こんなの 観たのは、人生で初めてだ。



 


休止中のリフト  

   標高2,205mのコルノック(kornock)のリフト上部に着く。お茶屋でも営業しているかなと思った。 ところが、人影はまったく見られない。WI−FIが使えるマークが観られた。試しに携帯でWI−FI モードにしてみたが、当然のことながら、何も引っかからない。

 ここから300mほど登ると、目的地の頂上だ。



 


ここの縦走は恐い  

   年取ったせいか、高所恐怖症気味になってきた。縦走路から見下ろす山壁に、吸い込まれそうになる。 脚がすくむ。写真を撮るときは、腰を落として、安定した格好でやらないと、フラフラする。 人影はない。一人だけで登る、縦走は、結構な恐怖を感じる。



 


標高が標高 2,334mのライゼンノック山頂に立つ  

   午前11時過ぎに、山頂に到達した。下を眺めるのが怖いので、足場の石だけを見て登り続けた。 そして頂上に着いた。

 頂上は開けた平地が広がる。今まで登ってきた縦走路の崖は、何だったんだろうと思う。 昼食を始めると、男の人が一人急に現れてびっくりする。しばらくすると、カップルが1組、そして またしばらくするともう一組のカップルが登ってきた。結構、私の後に続いて登ってくる人がいる ことに驚いた。



 


昨日、探検した山々が、眼下に広がる  

   山頂は、幸いにもほとんど風がない。したがって、いつまでいても良い気分になる。 360度広がる眺めを楽しむ。昨日、登ったクロムノックサン(Klomnock:2,331m)も見える。 こうしてみると結構、急峻な山頂に運動靴で登ったものだと感心する。



 


下りはスキー場のピストを降りる  

   もうスキーのシーズンは終わった。誰もいない海ではないが、誰もいないスキー場 も寂しい。溶け残った汚れた雪が、冬は過ぎ去ってしまったことを物語る。



 


ウィーンへの帰り道、面白い歩道  

   ウィーンへの帰り道、ちょっと寄り道をする。ホッハー・ステグ(Hoher Steg)という小道だ。 上に石の屋根がせり出し、洞窟のような格好になっている。ところが、これは、狭い谷を通るために作った もので、片方はオープンになっている。昔の人は、なぜもまあ、こんなもんを作ったのだろう。 他に道はなかったのだろうか。