home

日付: 2015年5月9日
場所: フンデスハイマー山(HendsheimerBerg:標高480m) オーストリア(Austria) 下オーストリア州(Niederöstrreich)
訪問地: Orth an der Donau, Donau Radweg, Stopfenreuth, Hainburg an der Donau, Burgruine Schlossberg, Hundsheimer(480m)


 


自転車の整備

   実は、横着な性格で、自転車の手入れは、あまりやらない。タイヤの空気圧は、結構、 こまめに調べる。足りない場合は、空気を入れる。その程度だ。 先週のドイツ遠征は雨ばかりだった。そのため、自転車は濡れた。 チェーンの擦れ音が、激しくなってきたと、内心思っていた。  

 オーストリアの自転車屋で、オイルを油を買う。 スプレー式もあったが、それを買うのをやめた。なんとも、赤油とは、名前が面白い。  オーストリアに来て初めての油差だ。途端に、走りが、快適になった。チェーンの音は、 収まった。  

 

 


野に咲く花々  

   先々週の走りを続ける。ウィーンの西、25kmにあるオルト(Orth an der Donau)の街から、ドナウ川 を下るサイクリング道を走り始める。

 5月になり、新緑が一斉に芽吹きを始めた。また、草花が、咲き始める。 緑の葉の中に咲く、白い花が、目立つ。何んという名の花だろう。

 

 


 蛇が日光浴  

   欧州で、生きた蛇を見るのは初めてだ。30p長の蛇が、道路上で、ゆったりと日光浴をしていた。 日に体を当てて、体温を温めているのだろう。  

 この蛇を見て、変なことを思った。変温動物のエネルギー消費量は、恒温動物の十分の一であると いうどこかの本の一節を思い出した。なるほど、エネルギー消費量が少ない故に、隊長30メートルもある、 巨大恐竜が、草を食べているだけで、自分の体重を維持していくことができるのだなあと思った。 哺乳類では、とても、こんな真似はできないだろうと考える。これは、面白い。  

 

 


  不思議な光景  

   ストッペンルート(Stopfenreuth)の村に着く。この村にキャンプ場がある。そのキャンプ場を、 土手の上から眺めることができる。

 一瞬、その景色にびっくりする。白いユキヤナギ(?)の周りに 同じ色のヒナギク(?)が咲いている。まるで雪が積もっているような幻想的な風景だ。



 


  中世の城壁都市  

   ハインブルグ(Hainburg an der Donau)は、中世の城壁都市だ。 周囲を2.5kmの城壁が囲む。西には、小高い山が聳える。そのいただきに、荒城が立つ。街の入口の看板が、 しっかりとハインブルグの街の歴史を語る。なんでも、13世紀から栄えたという。

 街のパン屋でパンを買う。昼食には、ちっと早すぎる。しかし、腹が減った。店で買った、パンを自転車 を引きながら齧る。塩味が効いて、うまい。これは行ける。



 


   荒城からの眺め  

   まずは、街の南にある標高290mのシュロスベルグ(Burgruine Schlossberg)に登る。 ドナウ川の標高が、約150mくらいだろう。それを考えると、これは随分楽な山登りだ。

 自転車を麓に停めて鍵をかける。ちょっと心配だが、置き去りにする。そして、登り始める。 子供連れと家族が何組も歩いて登っていた。追い越す。頂上には、あっと言う間に着いた。

 すばらしい眺めだ。天気も良い。遠くも霞むが、ウィーン、スロバキアも見下ろせる。ここで、 昼食を済ませる。



 


靴下が滑って、苦労  

   次に、ハインブルグの隣に標高480mのフンデスヘイマー山を登り始める。 森が鬱蒼としげる山に入り登り始める。道は、しっかり標識がないのが、寂しいし、心配だ。 取り敢えず、低山ゆえに、とにかく、高い方に上っていくことにする。

 今回は、靴が、普通陸上靴だ、そのためか、新調した白い靴下との相性が悪い。 靴の中で、靴下が滑って、とても歩きにくい。この白い靴下を買ったことは、大間違いだった。



 


頂上に到着  

   深い森の中を歩き続ける。道を間違っているのではないかと不安になる。孤立山だから、 どうにでもなると、どんどんと森の中を進んでいく。他の登山客とは誰にも会わない。

 それらしき高さに登ってきたかなと思った頃、一軒の山小屋の屋根が見え始めた。これで、頂上に 到着したと確信した。標高480mの標識は、誰も寄らない山陰に立っていた。



 


すごい景色  

   フンデスヘイマー山の頂上は、すこし変わっている。西側の視界は、思いっきり開けている。ところが、 東側は、木々が視界を遮り、何も見えない。  

 遠く、オーストリアのブルゲンランド州、ノイシーゲル湖、ハンガリー国内の風力発電機群が視界に入る。 ウィーン方向は、約40km離れているために、靄があがり、うっすらとしか見えない。オーストリア で一番高いDCタワー(220m)が、ビルの色が黒いせいか、なんとなくボヤーっと見える。 迫力はあるのは、ドナウ川沿いの氾濫原だ。さすがに国立公園だ。



 


 菜の花畑  

   三つめの山は、ハインブルグの街の東にそびえるブラウンズベルグ(Braunsberg:346m)だ。 この山は車で登ることができるようだ。周りを自転車で走ってみるが、その登り口が見当たらない。 後で、わかったことだが、北側に周って、そこから登らないといけないようだった。

 ということで、ブラウンズベルグ(Braunsberg:346m)の山登りは諦めた。またの機会にしよう。

 菜の花畑が、見頃だ。どことなく、絵になる景色が続く。