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日付: 2015年4月26日
場所: ドナウ・オウエン国立公園 (Donau-Auen-Lobau Nationalpark) オーストリア(Austria) 、下オーストリア州(Niederöstrreich)
訪問地: Wien, Schönau an der Donau, Orth an der Donau, (ferry), Haslau an der Donau, Marie-Ellend, Fischamend, Schwechat, Wien


 


パンク修理修了

   昨日、走りを終えた後の話だ。アパートに帰り、ビールを飲んだ。その後パンクの修理を始めた。 タイヤからチュウブを取り出して、空気漏れを調べる。 案の定、しっかりとした穴がチュウブに開いていた。これが原因だった。ただ何が災いして、針で突いたような 細い穴が開くのであろう。疑問に思う。   

 また、過去に修理した2か所の修理パッチの当て方が不十分のようだった。 空気が漏れもこのパッチから認められた。 どうもチュウブの細さに比べてパッチが大きすぎる。うまく張れない。もっと小さなパッチを買わないと いけない。  

 

 


土手横を走る  

   前回のパンク発生ポイントを目指す。止まらずに走り続ける。 どうだろう1時間弱で、ポイントに着いた。ここからは新たな道だ。 土手を登ってみる。ちょうど、ドナウ川の中島(Donau Insel)の南端部分だった。

 何人かのサイクリストが、南端にて休んでいる。思えば、昨年の11月末、寒い雨の中を 歩いてあのポイントまで歩いて来た。もう5か月も前の話になる。季節は、変わった。 新しい旅人が訪れている。

 

 


サイクリスト用の休憩所  

   シュナウ(Schönau an der Donau)の村に着く。ここで、面白い店やを見つけた。 7.5ユーロ(約千円)で、ビュッフェ形式の食堂があった。まさにサイクリストを対象にした お店で、駐輪用のスタンドも多数準備されていた。

 残念ながら、今朝は、アパートでしっかりと朝食をとった。腹は、ほぼ満腹状態だ。また、 チャンスがあれば、朝食抜きで、ここまで来よう。

 

 


  土手道は、洪水対策用のダム上  

   地図を眺める。直線の自転車専用道が延々と続く。 土手は、周りから10メートル程度、高く作られている。 通りがかりの看板を観る。その看板を観て、理解ができた。これは洪水対策用の 堤防だった。名前は、マルヒフェルト堤防(Marchfelddamm)と言うらしい。

 定期的に洪水を繰り返すドナウ川に対する堤防上が、サイクリング道路になっているとは、 なんとも面白い。



 


  まわりはジャングル  

   土手横は、すごい原生林が広がる。手つかずの自然が残っている。この風景を 眺めると国立公園指定を受けた理由もわかる。今は春だから、虫も少ない。ただ、夏に なると蚊が多く出そうだ。このあたりに住んでいる人は、大丈夫だろうか。



 


  矢切の渡し  

   まわりの風景が単純だ。飽きる。 オルト(Orth an der Donau)の街で、船に乗って対岸に行ってみることにした。 そしてそのまま、ウィーンまで走ることにする。

 渡し船は、接岸された船レストランから出るらしい。ところが、この船レストランは、しっかり と金具で岸につながれている。はたして、どうやって対岸まで行くのだろう。対岸にも渡し船は見えない。



 


渡し船は小さい  

   なんと渡し船は、船レストランに小ガメのようにくっ付いていた。お客さんがあれば、 その希望に沿って、対岸まで渡してくれるようだ。

 恐らく店の主人と思われるオッサンに英語で、声をかけてみる。「自転車を持って船に乗れ、 10分後に出発する」と答えてくれた。なるほど、この船は、不定時発で、希望があれば載せてくれる ようだった。



 


渡しの乗客は一人  

   渡し船に乗って待つ。他に客は来ない。ほんとうに10分後に出発してくれるのかと心配になる。 ところが、律儀な船長は、客が一人でも渡し船を動かしてくれた。

 乗っている時間は、ほんの数分だ。たかだが100mに満たない川を横切るだけだ。 ドナウ川の流れは結構、早い。渡し船は流される。

 船長は慣れたもので、船を対岸に接岸した。ただ、綱で結ぶようなことはしない。 渡しは、船から岸に飛び移った。船は、私を置いて、さっさと船レストラン方向に帰っていった。 「ありがとう。さようなら。」学校で習ったばかりのドイツ語を並べて感謝した。



 


木の上に洪水の跡  

   対岸はハスロウ(Haslau an der Donau)と言う名の村だ。そこの川辺で、昼食を取る。 パンと缶詰、そしてビールだ。今日は、乗用車を運転しないからお酒が飲める。

 通りがかりに巨木があった。その巨木には、過去の洪水の高さを示す板が枝に釘で打ち付けられていた。 あんなにも上まで水位があがるとは驚きだ。その最高水位の1メートルくらい上に 堤防の高さ表示がある。なるほど、これだけの高さの堤防なら、ちょっとやそこらの洪水でも 大丈夫だなあと思う。



 


午後の走り  

   残念ながら、すべてがきれいに整備された自転車道ではなかった。 国道9号線を走ることもあった。しかし、どこに行っても、今の季節の新緑は見事だ。