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日付: 2015年4月12日
場所: ドナウ−オウエン国立公園 (Nationalpark Donau-Auen) オーストリア(Austria) 下オーストリア州(Nieder Östrreich) 
訪問地: Rechisbrücke, Lobau der OMV, Nationalpark Donau-Auen( LOBAU ), Rechisbrücke,


 


豪快なバーベキュー

   昨日に続いて今日も良い天気だ。日中の気温が、摂氏20度を超すと言う。 ドナウ川の土手をレイヒス橋(Rechisbrücke)から、南(下流)に向かって走る。 新緑の中の走りだ。  

 土手の上では、人々はバーベキューの準備に忙しい。ここも、どこも、皆、子豚の丸焼きだ。 鉄棒に貫かれた子豚の姿は憐れだ。それが火の上で、ゆっくりと炙られる。なんと残酷な風景だろう。 土手沿いで、どうだろうか、全部で20匹くらいの子豚が火炙りにされていた。  

 

 


パンクだ。  

   OMVという石油会社の精油所がドナウ川沿いにある。国立公園に接している。恐らく国が国立公園に 指定する以前から、活動をしていたのであろう。

 その精油所通り過ぎる。セーターを抜いで、手袋を夏用に替える。今年、初めての使用だ。そして走り だそうとする。ところが、前輪の空気が抜けている。以前から、少し、空気が抜けているなあと 思っていたが、ついに本格的なパンクになってしまった。この細いタイヤで、石畳の道を走っる日々も あったが、ちょっと酷だったかもしれない。

 パンク修理道具は持っていない。予定を急遽変更する。ドナウ−オウエン国立公園 (Nationalpark Donau-Auen)を、じっくりと南下していくつもり だったが、近場の公園内をウロウロすることにする。

 

 


密林(ブッシュ)の中  

   看板によるとこの国立公園は、1996年に指定されたとのことだ。 20年しか歴史のない若い国立公園だ。

 パンクした自転車を引きづって歩く。森の中に入っていく。周囲はブッシュの林が広がる。 時折、散歩する人やサイクリングする人に合う。まだまだ、緑にむせ返るような、緑はないのが残念だ。

 

 


  国立公園内で耕作?  

   実は、もっともっと人里離れた、すごいジャングルを期待していた。ところが、どうみても、 人間が耕作を行っているような形跡がある。これが、国立公園かなと首をかしげる。

 ただし、看板や農機具のゴチャゴチャしたものがない分、非常にすっきりしている。まさに昔の風景だ。



 


   なんだろう、この人達は  

   昔のオーストリアの風景は、こんなんだったのだろうと思いつつ、自転車をひきづって歩く。 途中、「どうした」と声をかけてくれる。ジェスチャーで、パンクしたことを知らせる。みんな親切だ。 1人ではなくて、複数の人が声をかけてくれた。  

 途中、ナポレオン時代の服装をし、そして銃剣を担いだ5人の人々とすれ違った。この人達は、 いったいなんだろう。なんのパフォーマンスなのだろう。趣味で、やっているのだろうか。 考え込んでしまった。



 


  枯れ葦の木橋  

   沼の上に木橋が作られている。その周りは沼だ。葦が、鬱蒼と生えている。ここはまだまだ冬だ。 なんとも美しい自然の風景だ。周りから鳥の鳴き声が、うるさいくらい響いてくる。



 


ドナウ川沿いは、宴たけなわ  

   パンクのために、午前中で切り上げて帰ってきた。ドナウ川沿いの土手は、バーベキューで宴たけなわである。 朝、串刺しになっていた子豚は、そのほとんどが姿を消していた。もう胃袋に入ってしまったのだろう。