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日付:2015年2月14日
場所: ヒューレンスタイン山(Höllensteinberg:645m) 下オーストリア州(Niederösterreich) オーストリア(Austria)
訪問地: Maria Enzersdorf, Giesshübl, Höllensteinberg:645m, Giesshübl, Mödling


この週末は快晴の予報

 快晴予報が出て、アパートでくすぶっているわけにはいかない。もちろん山歩きだ。 ここ数日、上天気だ。ただ、視界はガスのせいかあまりよくない。もう、春なのだろうか。    

 時間は9時半を回っていた。ウィーンの森に入る最寄り駅に降りた。何度も来ている駅だ。 黄色で外壁を塗装した喫茶店が、ドーンと駅前に立っている。駅の看板は、どこにあるのだろうか と心配してしまう。  


松の枝越しに見える街並み  

   バスに乗ることもできた。ただ、登山口までは、たったの2kmだから、 歩くことにした。最寄りの街はギイースビュル(Giesshübl)だ。

 マリア・エンツァードルフ(Maria Enzersdorf)の駅から、西に向かって歩くが、 高度もドンドン上がっていく。  それとともに、道沿いの雪も増える。今週初め(2月9日)に降った雪が、まわりを 覆う。これで本当に、山登りができるのかなあと、少し不安になる。  


この風景はスキー場だ  

     午前10時過ぎに、ギイースビュル(Giesshübl)の街に着いた。 これは、もうスキー場の景色だ。積雪は、どうだろう20p程度は、あるのではないか。

 ここらあたり、道路上は整備されている。そこを老夫婦の散歩客が歩く。いずれもペアだ。 思うに、オーストリアという国は、何事もペアで行動するのが当たり前のようだ。これも 国柄か。


簡易アイゼンが大活躍  

   ちょっとした登り道を登りきると、平らな道に出た。まわりに木々があるためだろか、 道路上は雪で真っ白だ。早速、秘密兵器の簡易アイゼンを靴に装着する。

 ゴリゴリっと、気持ち良い音がまわりに響く。時折、何人かの人に出会うが、アイゼンを つけている人は、あまりいないようだ。若干、歩きにくいが、さっさと歩く。


急峻な登り道  

   ヒューレンスタイン山(Höllensteinberg:645m)まで、あと歩いて10分の 道しるべを過ぎる。途端に登りが急になる。アイゼンがなければ、これは かなり苦戦しそうな登りだ。ただ、道路の手入れはしっかりしている。雪上車 で、ならしたようだ。

 どんどん進む。太陽光線もしっかりと照り付けている。これは登山日和だ。 それに、風がないせいか、手袋なしでも歩ける。


 正午、目的地に到着  

   ヒューレンスタイン山(Höllensteinberg:645m)に到着だ。空の青みがが増した。 小屋の横に、石造りの塔が立つ。リュックを降ろして、登ってみる。ほんの10?程度の 高さだ。

 塔の上からは、残念ながら遠くが霞んでしまって、景色は今一つだ。ウィーン市街地 も見下ろすことができない。


 レストラン前のベンチでパンと缶詰  

   ここの登山客は、冬のせいか、ほとんどの人が弁当を持って上がってこない。 皆、山頂にレストランがあって、そこでビールやワインを飲みながら食事することを 当たり前のようにしているようだ。

 私はと言えば、小屋前に置かれたベンチでツナ缶をつつきながらパンをかじる。 風もなく暖かい。づっと長居したい気持ちになる。


 来た道を帰る  

   登ってきた道を帰る。空を覆う雲はなくなった。 

 昼下がり、多くの登山客とすれ違う。ただ、しっかりした登山靴を履いている 人もおれば、革靴の人もいる。いろいろな人が、山登りを楽しむ。 老若男女、このバラエティーさは驚きだ。


 帰りはバス  

   アイゼンを履いて長い距離を歩いた。暫くぶりのことだった。登山口に到着した 時に、しっかり鉄道駅行きのバスが停まっていた。それに乗る。乗客は一人、 寂しくバスは出発した。