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日付:2015年1月18日
場所: オーストリア  ムーデリンク市 アニンガー山(標高675m) Austria, Modeling, Anninger
訪問地: Modling, Burg Modling, Breite Fohre, Jibilaumaswarte(653m). Anninger(675m), Gumpoidskirchen


天気が心配だが、出発だ

 ムーデリング駅に着いた。昨夜は、雨が降った。そういう日の翌日は、天気が良くなることが多い。 それを期待しての山登りだ。

 実は、やっと、ウィーンの電車の乗り方がわかってきた。最近は、切符が自動販売機になり、英語やフランス語 での表示で買えることから、便利になったものだ。  


 趣のある家々  

   思うのだが、都心から離れると一軒屋の家屋が増える。そして、大概の家は 綺麗にペイントで壁が塗ってある。どことなくメルヘンチックな家が、田舎には多い。

 この巨木は、威圧感がある。飾りが付けられているが、この界隈のシンボルになって いるのだろう。これはすごい。


 街を抜けると松と崖  

   幸い風もない。天気は、回復傾向の感じだ。取りあえず、ムーデリンクの駅から 山の方に向かう。綺麗な松林が並ぶ。綺麗な風景だ。景色の下には、ウィーンの 街が広がる。


 せっかくの廃城に来たのに、子供の声がうるさい  

   松の枝の間から、廃城が見えた。少し、メインのルートから離れるが、行ってみることに する。中にも入れそうな雰囲気だ。  

 実は、タイミングが悪かった。小さな男の子を連れたお婆さん達も丁度、廃城に着いたところだった。 この2歳〜3歳くらいの子供が、怒鳴るような声で、連れのお婆さんに話しかける。 これが、うるさいのである。こちらは静かに、周りの雰囲気に浸りたいのであるが。 まあ、これもしょうがない。時の運だ。


カイザーゲルンデル(Kaisergerndl)のメインルート  

   カイザーゲルンデル(Kaisergerndl)は自然公園。そしてウィーンの街に近い。 多くの人が訪れるし、それなりの施設もしっかりしている。

 山の中を北から南に走るメインルート沿いには、ところどころに小屋があり、 休憩ができるようだ。小屋の前には、小屋の説明文が張り出されている。 それを見る限り、20世紀の初めから、道沿いの小屋が存在しているようだ。

当時から山歩きを楽しむ人がいたのだろう。余裕の国だ。


 ジュビルエイムス砦には19世紀に作られた展望台  

   標高653mのジュビルエイムス砦(Jibilaumaswarte)に着いた。 ここまでは、緩い坂が、延々と続いた。 歩く人も、若干、息切れ状態だ。 アニング小屋前を右に曲がって、500?程歩いた。

 展望台は、なんと細い鉄骨で組み立てた19世紀末の建築物だ。 まあ、当時、大切な鉄骨をこんな山奥に作るとはすごい。 軍事用か、それともレジャー用なのだろうか。いずれにしても、 細い鉄骨は、心細い。


 この2か月、訪れた山々が眼前に広がる  

   展望台の上からは、遠く、ウィーンの街並みを見下ろすことができる。 そしてこの2か月間に、訪れた山々も見下ろすことができる。 ここは良い場所だ。

 ここまで来ると、この展望台から見える山々に登りたくなる。 1000m以下で、アパートから見える西の山々は、これでほとんど登ったことになる。

   「なぜ、山に登るのか?」の答えに。「そこに山があるからだ。」と人情は、良く言ったものだ。 まさに、目の前にそびえ立つ山には、どうしても登りたくなるのはだろう。


 アニンガー山(675m)の山頂  

     アニンガーAnninger山の山頂に着いた。ウィルヘルムス砦(Wilhelmswarte) が頂上にそびえる。幸い、砦の上に登ることができた。  砦の上からは、南にバーデン市も見下ろすことができる。

 砦の上から眺める景色で、ちょっと不思議な物を見た。 どうだろう、この1週間前位に、ドイツからウィーンにかけて暴風が吹いた。 その名残りか、木々の頂点辺りの枝が折れて、新鮮な幹の折れ目が露出している。 察する限り、ずいぶん、強い風が吹いたことが想像される。


 細い登山道を下る  

   地図に載っていない細い道だ。砦から東側に下っている。 登山客が、この道を登ってくるし、砦を観終わった人は、この道を下っていく人が多い。 ここを下れば、下の街に出られるようだ。

 細い道だ。また、道も、まだまだ歩く人が少ないのかしっかりしていない。 整備もしていないのか、強風で折れた枝が登山道を塞いでいるところもある。

 幸い、前に老夫婦の登山客がいる。この二人に着いて下った。 悪路だったが、しばらく下ると地図に載っている道に出た。


 ブドウ畑の村に降りる  

   グンパルダスキルヘンの村に降りた。周りはブドウ畑ばかりだ。 雲間から、夕日が漏れる。その光を浴びた教会が、とても綺麗だ。

 ワインで村が潤っているのだろか。美しい家並みが、道路沿いに並ぶ。 住んでみたくなる村だ。ホテルが数軒あるようだ。観光に泊まる人も多いのかな。