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日付:2014年12月31
場所: イタリア アプルッツォ州 ロレットアプルチーノ村 Italy, Abruzzo, Roleto Aprutino(標高307m)
訪問地: Pineto, Roleto Aprutino、Silvi


天気は回復傾向かな。

 朝、ベランダの外に温度計を置いた。気温は摂氏2度だ。氷点下までは、 下がっていないようだ。そのためか、見える雪の量は、昨夜よりも少ない。 このまま、天気が回復してくれることを祈る。

 自動車を給油しないといけない。通りのスタンドに寄って給油を試みる。 ところが、その要領がよくわからない。セルフで給油して、そのまま 店の中で料金を支払うのかと思ったが、そうではないらしい。 給油の仕方がわからないので困っていると、店の中から親切な人が外に出てきて助けてくれた。 寒い中をありがとう。


高度が上がるにつれて積雪が増える  

   イタリアに来て驚くのは、街並みがえらく整っていることだ。 このロレットアプルチーノ(Roleto Aprutino)村も、その一つだ。 世界遺産に登録すれば、すんなり認められそうな街だ。 ただ、国内にワンサカと同じような街がある。したがってよっぽどでないと目立たない。

 不思議なものだ。高度がほんの少し高くなるだけで、路面に雪が残る。 本当は、ロレットアプルチーノ(Roleto Aprutino)村の先にあるペネ(Penne)村 まで行きたかった。しかし、雪は降り続く。タイヤチェーンを持参していない身は、とても危ない。 諦めた。


 フランス革命前に刻まれた文字に深い感激  

  ロレットアプルチーノ(Roleto Aprutino)村のサンピエトロ・アポストロ寺院に入る。 村で一番高いところに立つ寺院だ。 その入り口に、「1771」と刻まれた石碑の欠けらが飾られていた。 今から250年前に、どこかの誰かが刻んだのだろう。 長いようでもそうでもないような時間の壁を超えて出てきた石片 を見ながら思いに耽る。


アドリア海が物凄い様相だ  

  山がダメなら海岸近くでもゆっくり歩こうかと考えた。そして海沿い まで自動車で走った。

ところが、海は海で、風がとても強い。波もすごい高さだ。これじゃ、 優雅に散歩とは行かない。もう、どうにもならない。


宿から見える村を訪問  

   実は気になっていたことが一つある。宿のベランダから見える景色だ。 オリーブ畑の山を一つ越した高見に村がある。  この村に夜になると煌々と明かりがつく。 宿のベランダから眺められる風景の一つとして、一度、行ってみたいと思っていた。

 場所は高いところにある。この雪では、自動車も自転車もダメと考えた。 結局、歩いていくことにする。


 ずいぶん景色の良い所だ  

   訪れた村の名前はシルビ(Silvi)村だ。相変わらずの悪天候で、遠方の 視界が悪い。しかし、時折、ずっと続く海岸線が見えることがある。

 宿を見下ろすことができる。なるほど、いつも、こんな景色を逆から 見ているのかと思う。願わくば、天気さえ良ければと思うのだが、それは叶わない。


 降り続く雪  

     雪降りが、昨日、今日と続く。せっかくここまで持ってきた自転車 に乗れないのが残念だ。

 宿に帰る。部屋の中は快適だ。窓から雪降る村を眺めながら大晦日の午後を過ごす。 この景色を肴に、イタリア遠征の最終日を過ごそう。今日は特別だ。ワインを一瓶、平らげる。