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日付:2014年12月28日
場所: イタリア  テラモ県 トリバリグナニ(標高330m) Italy, Province of Teramo,Turrivalignani:330m
訪問地: Scafa, San Valentino, Abbataggio, Turrivalignani, Scafa


空は晴れているが怪しい天気

 ホテルから外に出る。 地面が濡れている。 雨が降ったようだ。 昨夜はすごい風だった。 窓から風の音がヒュウヒュウと聞こえた。 結構、気密性は良いホテルと思うのだが、こんなこともあるようだ。

 今朝は、5時半に目覚めた。 一昨日と昨日は、自転車の走り始めが午前9時を過ぎていた。 これは遅い。 昨日は、朝の快晴を逃してしまった。 国立公園の山々がくっきりと綺麗に見えた。 しかし走り始めた時には、もう薄雲がかかっていた。 とても残念だ。


 今日も国立公園内を走る狙い  

   高速道路で20分程南下する。 スカファ(Scafa)という街で降りる。 そして街の片隅に乗用車を駐車させる。 日曜日だから、だれも文句を言う人はいないだろうと、かなり大胆な行動をとる。

 今日は、このスカファ(Scafa)の街から自転車で岡を登る。 目的地はマジェラ山系(Montagna della Majella)だ。 残念だが目的地のマジェラ山系は、厚い雲に覆われてスカファ(Scafa)の街からは見えない。 しかし走り始める。 途中で臨機応変に走りを変えれば良いとかなり楽観的だ。


 オリーブ畑を抜けて村に入る  

   まずは、サンバレンチノ(San Valentino)の村だ。 この村に入る直前に、マジュラ自然公園の大広告に出くわす。 例によって、この村も尾根の高いところを家々が陣取る。 その中心は双塔のカテドラルが威張っている。 なんでもここは世界遺産の第二候補のリストに載っているという。 興味津々で村に入る。


教会の中に流れるパイプオルガンに感激  

   村の真ん中のカテドラルの前庭に到着する。 中からパイプオルガンの音が微かに聞こえてくる。 日曜日だからミサでもやっているのだろうか。 内部に入る扉は開いていた。そっと中に入ってみる。 パイプオルガンは見えるが、人は見えない。 あれあれどうしたことだろう。


急遽、行先を変更だ。雲の中は面白くない。  

   当初、標高556mのカラマニコ・テルム(Caramanico Terme)の村を目指していた。 ところが、サン・バレンティーノの村を過ぎると、その村より標高が高いところは雲に覆われているのが見えた。 これでは、何に楽しみもない。

 ということで、近くのアバタージオ(Abbataggio)という村に行ってみることにする。


 経済的な国の歴史遺産の村  

   この村に来てみてわかった。 ここは昔、鉱山だったという。鉱種は、コールタールという。 当時コールタールを何に使ったかは知らないが、写真付きで説明文が張り出されていた。

 イタリア語が理解できないのがとても残念に思う。 こんな時に、せめて文章さえしっかり読めれば、たまたま訪れた村の歴史を知ることができるのだが。 まあこれもしょうがないのだろう。


 絶好の地に即席レストラン  

     アバタージオ(Abbataggio)の高台の教会に到着する。 その裏に、良い場所を見つけた。 まわりを見渡すことが可能な高台だ。 おまけに椅子まで2つある。 時間は午前11時を回ったところだが、ちょっと早いが食事を採ることにした。

 デジカメに「影」が映る原因を探ってみる。 するとCCDの上にゴミが載っていた。 レンズなどまったく交換したことがないのに、どうやってこの空間にゴミが入ったのだろう。 不思議だ。 専用の道具はなかったけどエイヤーとCCD上のゴミを布でとってみる。 すると影は消えた。


 映画のロケ地のような美しい村  

   アバタージオ(Abbataggio)村に入る。 とてもきれいな街並みだ。 つい最近まで鉱山が稼働していたのだろか。 そのため、裕福だったのだろうか。

 何か、映画のセットのような街並みの中を散歩する。


崖の上の村を目指す  

   次はアバタージオ(Abbataggio)村の北に見える崖の上の村に行くことにする。 今朝、サン・バレンティーノの村に登る際に、遠くに崖が、そしてその傍に、壮大な沢が見えた。 そこを目指す。 村の名前は、トリバリグナニ(Turrivalignani)という。 通りすがりの看板によれば標高が330mあるという。


眺めは最高だ。天気が今ひとつだ。  

   例によって教会の裏には展望台になっていた。 高台にそびえる教会の裏には展望台になっている場合が多い。 この展望台からは、今日1日、走ってきた高台を一望できる。

 教会に隣接するレストランは、日曜日というのに営業していた。 結婚式でもやっているのだろうか。 外から見る限り、店の中は人で一杯だ。


 アドリア海を眺める海岸  

   宿舎には午後3時前に着いた。 宿舎のあるピネト(Pineto)の街へ出かける。 この街は、アドリア海に面している。 磯の臭いはまったくしない。 大洋だ。 遠く石油探査でも行っているのだろうか、海洋リグが見える。

 すこし天気がよくなる兆しが見える。 明日は良い天気であることを願う。 ピネト(Pineto)の街を縦断して散歩した。 結局、1時間半の散歩となった。