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日付:2014年12月26日
場所: イタリア  ボマノ県 アトリ(標高442m) Italy, Province of Vomaro, Atri:442m 
訪問地: Pineto, Collr Giudeo, Atri


この赤色の自転車・歩行者専用道路はすごい

 さあ本格的な走りを始める。寒いと言ってもウィーン程ではない。 クリスマス明けの一日。街は静かだ。昨夜は少し飲みすぎた。頭が少し痛い。

 しかしこの歩道はすごい。よくぞこの色を選んだものだ。わかり易いと 言えばわかりやすが、ちょっと目に痛い。道端のオリーブ畑から「ウィン、ウィン」と鳥の鳴き声が聞こえる。 飼育している鳥が鳴いているかと思ったら、これは自然の鳥の声だ。


 秋の名残りを感じるブドウの葉  

   坂を登り始める。どこもかしこも新鮮に見える。シャッターをバンバン落とす。 道端横にブドウ畑を見つける。まだ、葉っぱが色付いている。秋の雰囲気が ただよう景色だ。

 言われてみればそのとおりだ。落葉樹は12月末というのに、まだ完全に落葉を終えていない。 さすがに中部イタリアは南の国だ。  

   

天気予報は見事に当たり  

     急に視界が悪くなった。そして、小粒な雨に続いて本格的な雨が空がから落ちてきた。 急いで雨着を着る。しかし、靴と手袋は防水ではないので、道沿いの 松の木の下で休む。

   天気予報のとおり、朝方は雨が降った。ただ、午後は晴れるという。雨の後の午後の 陽射しが美しいことを信じて、雨があがるのを待つ。


レストランの駐車場で本格的な雨宿り  

   松木の下では、雨宿りの場所として十分ではない。雨の中を無理して走る。  幸いにも、今日はクリスマス明けの休日だ。どのレストランも閉まっている。絶好の雨宿りの 場所としてレストランの駐車場を選ぶ。ラッキーだ椅子もある。    

 風は冷たい。しばらく休んでいると寒くなる。風のこない物陰に隠れて 雨が止むのをまつ。持ってきたコヒーを飲む。待てば待つほど、雨は止まない。 東のそらが、どことなく明るくなってきた。そして雨が小降りになった。走りの再開だ。  


雨のアトリの集落。年寄達が時間つぶしでCafeで集会  

   欧州の街は、ある程度の大きさに村のなると、かならず教会がある。 そして教会が街の中心だ。  

 カフェやスナック以外の店は全部閉まっている。その営業している店に 常連客らしい人が集う。どことなく年寄が多い。やることがないのだろう。


天気が良くなっていく。アトリ村から壮観な眺め  

   アトリ村は標高442mに位置している。村の回りは展望台で囲まれている。ここから アドリア海や国立公園のグラン・サッソーの山々を眺めることができる。  

 雨上がりの空気は澄んでいる。視界はすこぶる良い。雨に濡れた緑がすごい色を出している。 風が強いのが残念だが、景色は最高だ。


緑が冴える景色  

     なんと綺麗な景色だろう。日本では、そうはそうこんな景色には巡り会えない。 午後の斜めの陽射しを受ける緑。言葉にできない、美しさだ。  


夕日に染まる田舎道  

     この辺りは、バンブー(竹)が生えているが、これは日本でも見られる。 ただ日本では、かなり南の暖かい地方だけだ。  

 景色は刻一刻と変わっていく。まるで人生の一コマ一コマのように、じっとしていない。 夕日に映える一本道。時間は過ぎる。