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日付:2014年12月7日
場所: オーストリア、ウィーン市内(Wien・Alte Donau)   

訪問地: Southern part of Alte Donau


古ドナウ湖の南側を歩く

 中欧の冬はこういうものだろうか。連日、雨が続いている。どうもうんざりだ。  せっかく、ここまで来ても自転車に乗れないフラストレーションは高まるばかりだ。  部屋に閉じこもっていてもしょうがないので、小雨の街に出た。

 ドナウ川の昔の名残り。川が氾濫し、幾度も流れを変えたとのこと。ここは人が手を加えたとは言え、 かってのドナウ川の名残を残す。

 

 高層ビル群をバックに  

     どこの街でもそうだが、旧市街は観光向けだ。  ところがビジネスとなると、とても不便なようだ。  まずは景観の観点から、世界遺産の旧市街は、当然のことながら仕事に向かない。

 したがって、多くの新しいビル、特に高層ビルは郊外に建てられる。必然だろう。  古ドナウ湖の景色も、バックに高層ビルが入る。でも、街の中心街に 近くても、こんなに自然が残っているとは、羨ましい限りだ。

   

 ランニング人多し  

   湖畔の道沿いは、小雨が降るのに、ジョギングする人に頻繁に出くわす。  体型としてスマートな人もいれば、かなりの太った人で、 「そんな体で走ったら心臓麻痺で倒れてしまうよ」と声をかけたくなるような おばさんまで、いろいろな人に出くわす。

 ただ、人目を気にして、立小便ができないのが辛い。

   

 ずっと続く細道  

   どうもこのあたりは家の区画が、細道で区切られているようだ。 自転車も通行止めのすごい細道だ。昔、田舎に行くとこんな秘密の道が、 あって、そこを通ると空間をワープしたような感じになった。 そのころのことを思い出した。    

   空からは、細かい雨が落ちてくる。ジェケットが濡れる。手袋がないとやってられない ほど冷える。なんで、自分は、わざわざこんなことをしているのだろうと自問する。


 誰もいない保養地  

   ここは夏には、ずいぶん多くの人が集まるのだろう。  湖畔に安楽イスが置かれている。雨の中、当然、寝っ転がる人はいない。  季節外れの、こんな場所も風情がある。  


寒空の下を、カヌーが通る  

   古ドナウ湖の南端まで来た。ここで、散歩道は180度向きを変えて北上する。  寒い。雨降り。それにもめげず、カヌーを楽しむ親子かな。  今回、湖上に浮いている船を見たのは、これが最初で最後だった。  

 しかし元気だなあ。この親子は。  


すごカモメの数だ。  

     この橋を渡ると島の中州にわたることができる。訪れた人が餌を与えるのだろうか、 すごいカモメの数だ。中州にわたってみない気もするが、今日はやめた。   


 なんと通行止だ。  

   地図を見て、この中州に行ってみたいと思っていたが、なんと 厳重なフェンスに囲まれて一般人は立ち入れないようだ。  一度、調べてみよう。夏の学生相手のコロニーのようなところなのだろうか。  ウィーンの街の近くで、こんなものがあるとはすごいものだ。