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日付:2012年8月20日
場所: エスクランス渓谷(標高 2,000m) (フランス:オート・アルプス県)   

訪問地: Les Claux, Val d'Escreins, Mont-Dauphin, Embrun

   

快適なホテル

 スキーリゾート用のホテルだった。ここに2拍した。バスタブ付きの清潔な部屋だった。 朝食付きで、1泊50ユーロ(5千円)は安い。従業員も親切だ。

 

エスクランス渓谷へ  

   ユネスコの世界遺産、モンドーファン城壁都市の南東にエスクランス渓谷がある。今日は、 その渓谷に行くことにする。ここ数日、メチャクチャに暑い。下界は、生きていられないくらい 暑いだろうから、渓谷の涼しさの中で一日を過ごすつもり。

 

振り返ればアルプスの山並み

 細い渓谷の道を登っていく。結構、スリルがある。振り向けば、ここ数日見続けたアルプスの 山々が聳える。この渓谷は、すごい。


駐車場に自転車を置いて山へ

 川に沿って登っていく。終点の峠は標高2,500m程度だろうか。今日は、そんなに元気がないので、適当なところで 飯を食べて引き返してくるつもりだ。


しだいに岩場が多くなる

 手を沢水に入れてみる。3秒も入れていると痛いくらいになる。

ここで大学生らしい4人組を追い越す。この4人組、若いのに元気がない。 みんな短パンで歩いているが、足の筋肉がいかにも貧弱で弱々しい。 それに体脂肪30%級ぐらいだろうか。あまりにタポタポだ。 挨拶したら、元気よく挨拶返ししてくれた。素直な青年達だ。


   ここで引き返す

 ちょうど正午になった。標高は2,100mまで登ってきた。ここから上は木々がなくなり岩場となる。 この辺りで、今日は引き返すことにした。

 水場に降りてきて昼食。イワシの缶詰、ビスケット、それにキュウイ1つだ。イワシの 缶詰は、不思議なことに山で食べると美味しいが、街で食べると食べられたものではないくらいまずい。


世界遺産の城壁都市

   このモンドーファン(Mont-Dauphan)の街は、ユネスコの世界遺産だ。1年前に近くを通過したが 寄っていくのを忘れた。今回、改めての訪問だ。
 18世紀の軍事建築家のボーバンの作品である。


暑すぎて人影まばら

 街の中は、ガラガラだった。これなら普通の街と同じだ。午後4時の昼下がり。 元気のよい子供が噴水のまわりで遊んでいるだけだ。

 街の中の喫茶店が開いていたので入る。ビールを頼む。日陰から街の中を眺める。 時の流れが停まったような感覚だ。


城壁からここ数日遊んだ渓谷を眺める

 城壁の間際は、上昇気流があって比較的涼しい。南方に谷が見える。 今日、自転車で降りてきた谷だ。あんなところを登って、そして降りてきたのかと感慨にふける。

 昼下がり、水のがぶ飲み過ぎで、元気がなくなってきた。夏の走りは辛い。


旧道を走る

 モンドーファンからエンブランまでは、山沿いの旧道を走った。国道とちがって交通量が 少ないところが良い。結構な渓谷を走ることになる。

 フランスという国は、ほんとうに自然に恵まれた国だ。どこに行っても素晴らしい。


 駅前で夜行電車を待つ

 暑い中の3日間。ほんとうに疲れた。自転車を分解する元気も失せてしまった感じだ。

 駅前のベンチで一休み。風が凪いでしまっているせいか、午後6時を過ぎても暑い。