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日付:2012年8月12日
場所: ノイエ峠(標高1,664m) (フランス:オート・アルプス県)   

訪問地: Saint-Bonnet-en-Champsaur, Col de Noyer, Saint-Etienne-en-Dévoluy, Col de Rioupes(1,430m), Col du Festre(1,441m), Montmaur, D994, Gap

   

泊まった街は、夏祭り

 夏祭りのシーズンだ。昨夜、ホテルでの食事の後に街をブラブラした。するとホテルの前の 広場で、祭りの準備で数人が集まっていた。古い1950年代のトラクターを展示していた。

数台が展示されていたので「これは、全部フランス製ですか?」と数人うちの1人に尋ねた。 「1台はアメリカ製だ。でも残りは全部フランス製だ」とのことだった。

 

目指すは標高差600mのノイエ峠だ  

   ホテルのある場所が標高千メートルくらいなので、標高差にして600mだ。 これくらいなら、今の脚力なら楽々の2時間と見込む。

 

絵のような風景の中へ

 絵を切り取ったような山々が並ぶ。道沿いは小麦畑だ。目指すは、目の前の絵の中にある峠だ。


汗がドクドク

 最初は2〜3%の坂だった。ところが後半に入るとしだいに勾配が増加。それとともに 汗がドクドクと流れる。すれ違う車から、「アレー、アレー(がんばれー)」と声援が届く。


最後は14%の坂

 最後の1kmは、斜度14%だった。2時間半の格闘戦で、水1リットルを飲み干して 峠に着いた。


   そしてお決まりのビールで乾杯

 峠の茶屋のテラスはバイク乗りだらけだった。それにもめげず、店の中に入る。 お昼の準備に忙しいお姉さんがカウンターに来た。「ビールを一杯」と注文する。 「あいよ。」とのツレナイ返事。5ユーロ札を出したら、7.5ユーロの御釣りが返ってきた。

 「ちょっと、5ユーロ札を渡したのに、、。計算、違っていない?」と語りかける。 「あらら、どうかしている。あなたは、親切な人だ。」と言ってくれる。おじさんは、娘さんには 親切なのだ。


峠を越えると風景がガラリと変化

 こうまでも違うのかと思うほど、風景は変わった。目の前には、砂漠のような山々が拡がった。 これは凄い。峠越えの醍醐味だ。


ロック・クライミング

 サンテチエンヌの街は、リゾートの街だ。冬はスキーで夏は、ハイキング、サイクリング、そしてロック・クライミングだ。 崖を見下ろすと数人が崖に沿って歩いている。子供もいる。これはすごい度胸だ。


空が少し曇り始める

 本日、2本目の峠のリオップ峠だ。サイクリングも3日目、足にかなり疲れがたまってきた。 すこし、だれ気味になる。


狼との共存はイヤ

 一時期、絶滅寸前まで減ったヨーロッパ狼。今は、羊を襲うことで農民が困っている。 新聞によれば、フランスには250匹のヨーロッパ狼がいて、毎年600頭の羊を襲っているとのことだ。

 なんでも、政府は損害に補償を出しているらしい。でも農民は、狼のいなくなることを望んでいる。 そのメッセージが書かれた干し草積みだ。


駅で4時間

 自転車を分解するのも億劫なほど疲れた。駅前で、ノンビリとビールを飲みながら 過ごす。遠くで雷がなっている。旅の終わりの気持ちのよい疲れだ。午後9時、そろそろ 辺りは暗くなる。