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日付:2012年8月3日
場所: バロン・ダルザス(標高1,247m) (フランス:Territoire de Belfort)   

訪問地: Belfort(TGV), Giromagny, Ballon d'alsace, Sewen, Dolleren, Maseyaux, Rongemont-le-Château, Belfort

   

地下鉄の一番電車

 地下鉄の一番電車に乗るために午前4時に起きた。午前5時、地下鉄駅に着く。 ところが扉は閉まったままだ。嫌な予感。またタクシーに乗る運命かと思う。 地下鉄駅のシャッターは5分前に開いた。何とか、一番地下鉄には間に合う。 ハラハラ、ドキドキだ。地下鉄の中はガラガラだ。

 

新しい駅舎  

   TGVのベルフォール駅は、2011年12月に開所したと言う。建物は、まだ1年も経っていないピカピカだ。 難点は、在来線のベルフォール駅まで10km程度離れており、不便なことだろう。

 耐震設計をほとんど無視して良いフランスの建物。どこまでも芸術的で魅力的だ。

 

立派なサイクリング道路

 TGVベルフォール駅と在来線のベルフォール駅の間は、立派な自転車道で結ばれていた。これは驚きだった。

 TGVベルフォール駅に降りた時に、右も左もわからず困った。まずはベルフォールの市街に行きたかった。 通りがかりのサイクリストをワザワザ停まってもらって、道を尋ねた。かなり年齢のいったオジサンで、 親切に道を教えてくれた。どこにサイクリングに行くのかと尋ねられたので、「バロン・アルザスまで」 と答えると「あそこは高所だぞ。標高1200メートルはある。頑張ってくれ」と励ましてくれた。


美人の娘さんが水汲みをしていた

 ベルフォールの街を抜けて北上する。目指すはバロン・アルザスという高原だ。

 夏の日差しがカンカンと照りつける。暑い。井戸があった。そこで、若い美人の娘さんが ポリタンクに水汲みをしていた。「この水は、飲めるの?」と尋ねると「もちろん」と答えてくれた。 娘さんは、親切にも2つ持っていたタンクへの水入れを1つ終わった時点で、私に番を譲ってくれた。 なんと親切な娘さんだ。


森の中を走り登る

 ここはバロン・デ・ボージュの国定公園の中だ。森の緑が深い。その中をエッコラサと登って行く。 今日は、ハンドル横に高度計を置いて、そのメーターが増えて行くのを励みにしてのペダル漕ぎだ。 汗ダクダクの格闘戦が続く。


   高度1,100mに到達

 高度1,100mを越えると、視界がパッと広がった。バロン・ダルザスに到着だ。 ここは、冬のスキーリゾート地だ。アルプス程の派手さはないが、家族でゆっくり楽しむには絶好の 場所らしい。


峠は、カラフルなパラソル

 午後1時、峠に着いた。まわりはバカンス客相手のパラソルで一杯だ。 ここから頂上までは、高度差で100m程だが、歩きで登らなければならない。


峠に着いたらまずはビール

 まずはビールだ。グイっと飲み干す。これが最高なのだ。一瞬だが、意識が、ぐっと回転するような すごい感覚が来る。この一杯のために、一所懸命、ペダルを漕いだ。


昔の国境

山の頂上に登る。ここは、その昔、アルザス・ロレーヌというフランスとドイツが、その帰属をめぐって 何度も戦争をした国境線があったところだ。19世紀の後半、ここから東がドイツで西がフランスだったとの パネルがある。


いろは坂のダウンロード

 降りは、別ルートで降りることにした。なんともすごいくだり坂だ。 登ってくるオートバイが見え隠れして現れるイロハ坂を下る。

 これで今日の走りはお終いだ。下界に降りると、すごい暑さだった。日本の夏を思い出す暑さだ。