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日付:2012年7月22日
場所: イスラン峠:標高2,764m(フランス:Haute-Savoie)   

訪問地: Sées, Val d'Isère, Col d'Iseran, Val d'Isère, Sainte-foy-Tarentaise, Bourg-St-Maurice

   

なんと快晴だ

 天気予報では、今日は晴れという。 朝一番で、ホテルのベランダに出て、ブルグ・サント・モーリスの街を見下ろす。 好い天気だ。

 

快適ホテル  

   ホテルには2泊した。ベランダ付きで部屋もきれいで、良いホテルだった。参考までにホテルの 名前はバル・ジョリ(Auberge du Val Joli)だ。ホテルを午前9時前に出発。

 

タクシーでバル・イゼールの街まで移動

 これだけ天気が良いと足が疼(うず)く。急遽の予定変更で、標高2,770mのイズラン峠を狙うことにする。 ただし、サン・モーリスからイズラン峠は50kmほどあり、あまりに遠い。バスは8:15分に出発して もう朝の便はない。タクシーで最寄の街(バル・イゼール)まで移動するのが得策と考える。

 サン・モーリスの駅前で暇そうなタクシー運転手に話かける。 自転車込で85ユーロで行ってくれると言う。ちょっと高いが、ここで諦めると悔いが残ると思い 了承する。タクシーの運転手は、サン・モーリスで35年のキャリアを持つという。来年は 引退して、ゆっくり奥さんと生活すると言う。


標高1,800mからスタート

 ということで、イスラン峠まで標高1,800mから2,770mまでの登り。距離は15kmだ。昨日と一昨日の ことを考えると、楽チンな感あり。まあ、病み上がりだし。連日の峠登り、そして足に疲労も溜まって いることだろうから、こんなもんだろう。もう若くないしな。(自分に言い訳)


標高2,000m、下界は夏の真っ盛り

 ラッキーだった。バル・イゼール(Val d'Isère)の街は、今日の日曜日はお祭りだという。したがって、 午前10時から11時までは、車が通れないとのこと。したがって、ヴァルイゼールから 峠までの一本道は、自動車が登ってこない。ゆっくりと自転車で登って行ける。


   スキーのリゾート地

 タクシーのオヤジの話では、バル・イゼール(Val d'Isère)の街は、世界的なスキーの リゾート地とのことだ。冬には世界中から人が集まり、街はゴッタがえすという。案の定、 街のまわりは、リフトやらゴンドラやらで、かなり人の手が入っている。

 夏は登山、サイクリング、そして夏スキーで、結構な人が集まるという。短い夏の晴れ間、多くのサイクリスト、そしておびただしい数のオートバイが道路を 走っている。


標高2,400mを突破

 未知の標高に入る。快適な風から、寒い風に変わる。強烈な紫外線が降り注ぐ。 サングラス無は辛い。


ラスト1kmでアゴあがる

 峠登りのラスト1kmは、いつも辛い。空気が薄いのだろうか、息が切れる。 1,2,3,4と4拍子でペダルを漕ぐ。他のサイクリストも苦しそうに追い越していく。 みんな元気だ。

 標高は、もう2,700mだ。7月下旬なのに道端には残雪が残る。これぞアルプスサイクリング の醍醐味だ。


ついに到達、2,764mのイスラン峠

 最後は、思いっきり息を止めてラストスパート。そして12時30分に峠に到着した。 登り始めが午前10時だったので、なんと2時間半で登ってしまったことになる。  なんでも、標識は2770mになっているが、実際は2,764mしかないと言う。ヨーロッパで 道路としての峠は、ここが最高地点とのことだ。ついに、ここまでやってきた。


 夏、バカンス客で一杯

 7月下旬、峠はバイク、車、自転車、ハイキングなどなど、いろいろな手段で登ってきた 人たちで一杯だ。高さを示す道路標識前は、待っていないと写真を撮れない状態だ。


 岩陰で昼食

 結局、1時間程、峠をブラブラした。まわりの山々を散策する元気は、ちょっとなかった。 なんといっても、寒いのである。

 風を避けて岩陰で昼食だ。トマトとパンとツナの缶詰が今日のメニュー。ビールは、なぜか 飲む気がしない。


夜行列車は午後8時5分発

 落差2,000mのダンヒルを経て下界に降りる。下界は半袖でも暑いくらいだ。 この温度差に驚く。

 夜行列車は午後8時過ぎの出発だ。それまで、十分くらいの時間があった。 ブルグ・サン・モーリスの街も小さな街で、10分で歩き終わってしまった。 市庁舎前にベンチがあったので、そこに座って、行きかう人々を眺めて時間を潰した。