home

日付:2012年6月16日
場所:    ムシェロット山( Le Moucherotte : 1901m)   

訪問地: Chembéry, Grenoble, Saint-Nizier-du-Moucherotte, Lans-en-Vercors, Grenoble, Voreppe,   

   

 シャンベリーからグルノーブルはバス

 パリを23時12分の夜行電車に乗った。シャンベリー(Chembéry)には午前5時過ぎに着いた。疲れたいたのか、 途中、一度目覚めただけで、車掌が起こしにくるまでグッスリと寝た。こういう夜行電車は良い。

 シャンベリー(Chembéry)からグルノーブル(Grenoble)までは、当初、午前6時半頃の記者で移動する予定だった。 ところが、駅の電光掲示板に、午前5時半にグルノーブル(Grenoble)行きのバスが掲示されていた。バス乗り場に 行って運転手に聞いてみた。すると電車用の切符でバスに乗れるという。これはラッキーだった。バスに乗って移動する。 グルノーブル駅には午前7時前に着いた。

 

グルノーブル駅前のパン屋で朝食  

  グルノーブル駅前をブラブラして朝食を食べられないかと物色する。一軒のパン屋が開店していた。サンドイッチ2本と ジュウスを注文する。店の主人に、店前のテーブルで食事して良いかと聞くと、「いいよ」との返事。 すがすがしい朝だ。朝食がうまい。

 

     目指すはグルノーブルの西に聳える標高1901mの山だ

 雲ひとつない青空だ。太陽が昇るにつれて、まわりの緑が冴えはじめる。目指すは、 石灰岩の褶曲地形が作ったムシェロット山( Le Moucherotte)で標高は1901mだ。グルノーブル市街の標高が200m程度なので、 1700mの標高差を攻めることになる。そんなに標高差があるのかなと思う。


登山道は緑のトンネル

 午前7時過ぎから歩き始めた。とっかかりは、緑の回廊を抜けて、しだいしだいに 高度を上げて行くことになる。驚くべきは、走って登る人に抜かれたことである。


視界が開けると、石灰岩の3枚の板

 トロア・プセル(Trois Pucelles)と地図上に書かれている。石灰岩の岩だ。日本語に 翻訳するのがはばかれるような変な名前だ。興味のある方は、フランス語の辞書を調べられたし。

この岩は、グルノーブルの街から見ると塊のように見えたが、横からみると、まったくの平板だった。 しかし、自然は、いろいろな物を作るものだと歓心である。


      ちょっと早い昼食

午前10時40分に、ムシェロット山への登り口であるサント・ニジールの村に着いた。 標高は1,100mだ。街の中心に一軒のバーが開いていた。ビールを飲むには、ちょっと早い。 ジュースだけで済ませたいが、お腹もすいた。結局、店前に並んでいたクロワッサン2つを買う。


   すごい陽ざし

   6月、一年で一番太陽の高い季節だ。すれ違う人々は、皆、半袖で肌を太陽に 晒している。日焼けの心配、大丈夫なのだろうか。

 標高が1500mを超えると辺りの景色が一変する。針葉樹が増え、地面には高山植物 らしい、かわいい花をつけた植物が咲き乱れている。


    午後1時半に頂上に到着

     午後1時半に山頂に到着した。こんなに人がいたのかと思うほど、多くのハイカーがいる。 頂上からは、グルノーブルの街のみならず遠くアルプスの山々まで、しっかりとみることができる。 モンブラン、マッターホルンなどなど、これはすごい景色だ。


   自動車道

 これにはびっくりした。頂上には、何に使うかはわからないがアンテナ施設がある。 その補修用の道路として、舗装はされていないが立派な道ができていた。

 これで、ハイカーの多い理由も理解できた。1901mの山を普通の靴で登ってきてしまう 人々についても、なるほどと思う。


ウシのウンチだらけの下山道

 ランコール(Lans-en-Vercors)からバスでグルノーブルまで移動するつもりだ。さすがに 帰りも歩きは辛い。明日のこともあるから、すこしはエネルギーを残しておいておきたい。

 自動車が通れる道を下る。すると分枝点に出くわした。どちらに行くか迷う。すると 一人のおばさんが声をかけてきた。「どちらの道でもランコールには行けるよ」とのことで、 「ただし、左の方が景色が良い」とのことだった。であれば、おばさんのアドバイスにしたがって、 左の道を進む。

 しばらくは、おばさんが言うように素晴らしい景色の中を登山道は進んだ。 ところが牛の放牧をやっているらしい場所に入ると、道中に牛のフンが散らばっていた。 おまけに、この暑さのなか、ハエがウンチに集っていた。こんな道、歩くのが辛くなった。


   旅行案内所がバスの切符売り場

 ランコールの村には旅行案内所がある。入る。受付に若い娘さんがいた。 グルノーブル行きのバスについて尋ねる。あと30分後に出発するとのこと。 切符は、この旅行案内所で売っているという。買う。親切な娘さんだ。 まあ、ほとんどお客さんなど来ないだろうから、たまに顔を出す旅行者には親切かもしれない。


   バスの運転手はスピード好き

 バスは定刻とおりに出発した。ところが、運転手は若い。曲がり道を すごいスピードで走っていく。

 暴走風運転にも関わらず眠気に襲われる。すぐに寝入った。目覚めたらブルノーブル の街の中を走っていた。50人以上が乗れる大型バスなのに、お客は5人だった。

 グルノーブルは、すごい暑さだった。後で知ったが、今日のグルノーブルの最高気温は 摂氏32度。フランスで一番の暑さだった。