ユーロスターでロンドンへ

　便利になったものだ。パリ北駅からロンドンの中心街まで電車で２時間半で着いてしまう。 ドーバー海峡トンネルのおかげだ。

　パリ北駅で英国への入国管理を行う。英国への入国は結構、面倒くさくて係員が いろいろと質問をするのが普通だ。ところが、今回は、韓国人の団体客の中に偶然紛れ込んでしまった。 そのため何の質問もなくフリーパス状態で入国審査が済んだ。

午前８時３６分の出発時刻になっても電車は動かない。列車のアナウンスは、列車が過密状態のため出発 時刻は未定だと言う。結局、３０分の遅れでユーロスターはパリ北駅を出発した。

　

ドシャ降りの高速道路 　

　 　列車はロンドンのサント・パンクラス駅に午前１０時半に到着した。さて、ここでレンタカーを 借りるのであるが、その場所を見つけるのに一苦労した。予約したユーロップカー（Europcar）は、 サント・パンクラス駅にオフィースを持たない。駐車場が受け渡し場所だった。そこの到着するまでに いろいろな人に訪ね廻っての末だった。なんと不親切なレンタカー屋だ。

　ロンドンから郊外への道順で迷うのではないかと心配した。ところが、すんなりと自動車道（M1） に入れた。これはラッキーだった。そこから一路北上である。延々と運転を続けた。

　走り始めは小雨だったが、しだいに大粒の雨が落ちてきた。高速道は、しぶきがあがりすごい状態だった。 しかし、すごい道である。どの車も雨の中を時速６０〜７０マイルで突っ走っている。

　

　　 　 午後８時にホテル到着

　雨は止まず、ずっと降り続いた。久しぶりの右ハンドルでの運転だ。慎重に、休み休み運転した。 湖水地方の中心の街であるウィンダーメア（Windermere）には、午後７時頃に着いた。雨は降り続いている。

さて、ホテルを探すのであるが、これがまた難しかった。ホーリーロード（Holly　Road）という通りに ホテルがあるらしいが、そこまで行き着くことができない。しかたなく、店じまいの準備を進めて いたガソリンスタンドのおっさんに尋ねた。すると親切に教えてくれたが、よくわからない。迷い迷って 何とかホテルに到着だ。全部で6部屋しかない民宿だった。

午後１０時の黄昏

　自動車は路上駐車だった。ワインを飲む。窓から、しだいに暗くなっていく外を眺める。 ずっとずっと雨は降り続いている。長い長い北国の黄昏時だ。

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