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日付:2012年5月13日
場所:    サンルーシーの塩田 (Salins de Sainte Lucie)   

訪問地: Béziers, Sérignan, Réserve naturelle des orpéllières, Sérignan, Valras-Plage, D37E9, D718, Saint-Pierre sur Mer, Narbonne Plage, D168, Montagne de la Clape, D31, Guissan, D32, GRP Sentier du Golfe Antique, Salins de Sainte Lucie, Port-la-nouvelle, (train), Narbonne

   

道路沿いの芸術作品

ベジエル(Béziers)から南下する。地中海側に近づく。まわりはブドウ畑が広がる。 途中、道沿いに壁という壁は全部落書きされた倉庫の前を通る。誰が描いたかしらないが、見事な絵だ。  

 

広がる砂丘  

    地中海に面した海岸は砂丘が発達する。早起きして散歩している人々がちらほら見える。 優雅なものだ。

 

     渡し船はなし

 オルプ川(Orb)を越えて簡単に対岸に行けるものと思っていた。ところがそれらしき渡しが見当たらない。 川沿いで釣りをしていた老人のオジサンに尋ねる。
「対岸に渡るには、どうしたらよいものだろうか。」
 「それは大変だ。川を数キロ遡ったセリナン(Sérignan)の街に橋がある。そこまで行かないとダメだ。」
 「渡し船もないのか」
 「かってはあったけどね。今は無いよ。残念ながら」


     セリナンの街でちょっと早い昼食

 ということで、オルプ川を遡ってセリナンの街までやってきた。  日曜日、街の中心には市場が立ち、結構な賑わいだ。  ちょっと早いが、パンとバナナとトマトで昼食だ。最近、やたらめっちゃら腹が減る。


   ドロノキの綿毛が舞う

 ドロノキの林のそばを走る。雪のように綿毛が舞う。鼻から気管支に、この綿毛が入ってしまうのでは ないかと心配する。道沿いの草の上は、この綿毛が積もって真っ白になっている。不思議な光景だ。


     どこまでも続く一本道

    海岸沿いは、ほとんど起伏がない。単調だ。どこまでも同じ景色が続く。


    ぶどう畑の丘

   ちょうど葉をつけ始めたようだ。丘中にブドウ畑が広がる。  


      強い風に乗って、田舎道を走る

   なんとも不思議な光景だ。運河沿いの田舎道。強風に晒されて老松が独特の枝ぶりになっている。  


    今、生きているのだろうか

   一本道をひたすら走る。夕方のせいか、誰も、サイクリストに出会わない。聞こえるのは風の音だけ。 とても寂しい夕方だ。  なんだか、このまままっすぐ進んでいくと、三途の川を渡ってしまうのではないだろうかと考えてします。


     塩田の家

 サンルーシーの塩田群を横目に走る。まさに今でも現役で天日塩を生産しているらしい。 塩分を含んだ水を乾かす湖がとてもきれいだ。


     走りの最後は缶ビール

 ポールヌーベルの海岸で、一軒のお店が開いていた。「やっているか」と尋ねたら 「やっているよ」との返事。「じゃあ、缶ビールを一つお願い」「さあ、どうぞ」とくれたのが 始めてお目にかかるハイネッケンの缶ビール。

 夕暮れの海岸、だれもいない海を観て、ゆっくりと旅の終わりのビールだ。冷えている。これは最高だ。


     帰りは23時16分の夜行電車

   ナルボンヌ駅には午後9時過ぎに着いた。それでも2時間以上、電車を待たなければならない。 往復の夜行電車での旅。結構、疲れる。でも、来てみてよかった、今回の旅も。