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日付:2012年4月7日
場所:    フランスで4番目に貧しい街 (Maubeuge)   

訪問地: Maubeuge, Ferrière-la-grande, Ferrière-la-petite, Damousies, Obrechies, Quiévelon Cousoire, Bersillies-l'Abbaye, Solre-sur-Sambre, Jeumont, Maubeuge

   

人でごった返すパリ北駅

 今日から復活祭の3連休だ。また、パリ地区の学校が休みになる。  そのため、パリの北駅は人だらけだ。

 

閑散とした駅前  

     モーブーグ(Maubeuge)には午後12時半に着いた。終着駅だった。駅前には何もない。 無人駅と間違えてしまうほどの閑散とした駅だ。天気が悪いせいか、どことなく暗い。  

   

   鉄鋼業で栄えた町

 モーブーグ(Maubeuge)の街は、ベルギーとの国境近くにある。 もともと鉄鋼業で栄えた街だ。第一・第二次大戦では、周辺の産業権益をめぐって多くの 若者が命を落としている。

 周辺に石切り場がないせいだろうか、レンガ作りの建物が多い。レンガ色の街は、どことなく単調な印象だ。  


   ひょうきんな牛達

 このあたり、家畜の放牧が主な農業のようだ。囲いの中に放され、自由に 草を食べる牛達は、結構、暇で好奇心が強い。 牛達を写真に撮ろうとフェンス近くまで近寄ると、遠くにいた牛達が近づいてくる。  そして何を考えているのか、全部の牛が私をにらむことになる。

 牛肉として市場に出回る日は近いのであろうが、何とも、かわいらしい目だ。  


      国境の村

   なだらかな丘を抜けて、ベルギーとの国境の村に着いた。村の名前は クーソワール(Cousoire)だ。土曜日の午後だと言うのに閑散としている。
 隣りのベルギーから買い物に来る人たちがいるのだろうか、ベルギーのナンバープレート を付けた車を時々みかける。


     ベルギーに入国

   入国と言っても、国境あたりに「線」がひかれているわけではない。 せめて杭の1本か、パネルの一つでも置かれていれば、国境越えの実感もわくのであるが。
 フランス国内ならば、県境に「入県歓迎」のパネルがよく設置されている。あんなの参考にならないかなあ。

 まあ、ベルギーと言ってもフランス語を話す人達が住む地域だから、国境の概念 自体があいまいだろうが、交通標識がガラリと変わるところが面白い。


     サンブル運河沿い

   ベルギーでサンブル(Sambre)運河沿いの自転車道に入り、その 道を北上し、再度フランスに入国した。運が沿いに工場が並ぶ、工業地帯だ。


     「日本」の文字に驚く

   欧州の至る所に、日本原産の植物「イタドリ」が繁茂している。 フランスも酷いが、英国はイタドリだらけだ。このイタドリの繁茂対策で、いろいろな対策を施しているらしい。

 運河沿いを走っていたら、突然、「Japon」と書かれた看板を発見した。 看板の内容を読んでみると、なんとイタドリが運河沿いに繁茂して困っている。その 対策として、この地で研究を行っているとの表示だ。この研究はドンドンやって欲しい。  私が生まれた日本では、このイタドリがそこらじゅうに生えていた。  人の往来が頻繁になったとしても、欧州は欧州の植物が生えていて欲しいものだ。


     なんとバス付きホテル

   ホテルは、モーブーグ(Maubeuge)の街の中にあった。宿泊者が少ないせいか、 大規模ディスカウントをしている。なんと一泊42?(約4500円)で、バス付きの部屋が借りられた。  熱いお湯をバスタブに浸し、全身をお湯の中に漬けてゆっくり。  疲れた足が生き返るようで、これぞ、至極の瞬間である。