home

日付:2012年3月24日
場所:    セーヌ川の源泉 (Source de la Seine)   

訪問地: Paris, Venarey-les-Laumes, Darcey, Frôlois, Saint-German-Source-Seine, Source de la Seine, D-105, D991, Saint-Seine-l'Abbaye, Bordes-Bricard, Bordes-Pillot, Le Suzon. Val-Suson-Haut, Val suzon, Hauteville-les-Dijon, Dijon

   

午前7時38分発の列車、ディジョンへ

 春分の日も過ぎた。途端に昼が長くなった印象だ。
 今日、明日とパリから南東に300km離れたディジョン(Dijon)に遠征だ。  天気予報は両日とも快晴だ。今回の走りは期待できる。

 

衝動的に途中下車  

     ディジョン(Dijon)の町に直接行ってしまうのも味がない。
 せっかく自転車を担いでいくのだからと、ロームス駅(Venarey-les-Laumes) で途中下車した。列車の走行時間にして、30分手前だ。

   駅前で、自転車を組み立てていると、70歳過ぎのおばあさんが声をかけてきた。
「フランス語を話せるか。」
「言っていることは理解できますよ。」
「どこから来たのか。」
「パリから。」
「いやいや、それはわかる。その前はどこから。」
「日本だよ。」
「太陽の国か。」
「どこに行くの?」
「セーヌ川の源泉まで行く予定。その後、Dijonまで。ここからDijonまで30km位かな」
「50kmから60kmは、あるよ」

 と、おばあさんとの会話は、なぜかブルゴーニュのワインに話になり、  邪魔しちゃ悪いからと、会話をやめて立ち去った。
 しかし、Dijonまで、50kmから60kmもあるとは驚いた。
 午前10時半に自転車でスタート。結構、辛い一日になりそうな予感だ。  

   

     村の子供達の声援に押されて

 パリ近郊ではありえないことだ。村で遊ぶ子供達とすれ違う。すろと 皆が皆、大きな声で、「こんにちは(Bonjour)」と声をかけてくれる。
 たったの一声だが、なんと気持ちの良いことだろう。  


     これぞ田舎サイクリングの醍醐味

 快晴の空の下、うららかな春の風が吹く中を走る。
 これがあるから、やめられないのだ。


     セーヌ川の源泉に到着

 正午過ぎ、セーヌ川の流れ始めに着いた。写真は、セーヌ川にかかる最初の 橋であるポール・ラマルシュ(Paul Lamarche)橋だ。

 橋の名前の由来が面白い。近くにあるサンジェルマン・ソース・セーヌ村で、ずっと101才まで、生きた ご老人が亡くなられた。それを機に、1970年代に造られたという。  


     気が遠くなるぐらい長い散策道

 ここからセーヌ川に沿って、河口のルアーブル市まで, 総延長830kmの散策道(Sentier de la Seine)が続く。
地図で読み取る限り、ここの標高が480m位だろう。やはりセーヌは大河だ。 ちなみにパリの辺りで標高60m位だ。      


     空に雲が一つ

   走りの途中で休憩する。見晴がすこぶる良い。
 気温は3月下旬なのに、摂氏20度を超えているだろう。

 時間の流れを遅く感じる午後だ。  


     自転車の修理

   今回の遠征前に、自転車を修理屋に出した。
 前のディレイラーと後のブレーキの調整をお願いした。料金は3000円だ。 たったの5分か10分の作業なのに、ずいぶん高価だ。

 前のディレイラーの調子はすくぶる良くなった。
 しかし、後タイヤのブレーキは、やはりディスクブレーキとブレーキシューがぶつかる。

 これではとても「プロの技」ではない。  


     夕刻が迫る

   スーゾン谷(Val de Suzon)の豪快なダンヒルを降りる。その後は長い平坦道だ。
 午後6時には、何とかホテルに入ることができた。

 今日一日で50kmは、走ったかな。疲れた。