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日付:2011年12月26日
場所:    エルバジョロ村(標高750m)とピエディラコルテ村(標高800m)           オート・コルス(Haute-corte)  2B

訪問地: Corte, Pinello, Erbajolo, Piedilacorte, Mazzola, Alando, Favalello, Pinello, Corte


 日向と日陰の落差

 日陰は冷える。水溜りが凍っている。手袋無しでは、やりきれない。
 一旦、日向に出ると春のような暖かさだ。風が心地よい。こんなに違うものか驚きである。

 今朝は、雲ひとつなく晴れ渡った。目が痛いほどの快晴である。こんなところで、すばらしサイクリング道を独占している自分は何様なのだろう。
 一所懸命、身を削って仕事をしている人達のことを思うと、大変、申し訳ない気持ちになる。日本人のDNAが、しっかり、身についている自分だ。

 1年に何回、こんな天気があるのだろうか。コルシカ島だから、本土よりは多いと思うが、これはすごい天気だ。目が痛い蒼とは、まさに、この空のことを言うのだろうと実感する。    
   

 エルバジョロ村のちょっとした会話  

     エルバジョロ村(Erbajolo)には、お昼に着いた。20軒〜30軒近い民家が並んでいるから、もしかしたら、ビールが飲めるかもと期待する。

 残念ながら、村にはビールが飲めるバーは無かった。
 自転車を引いて村を歩いていると、一人の60歳台くらいのオバサンとすれ違った。「こんにちは」と挨拶すると「こんにちは」と返答が返ってきた。

 そのオバサンとすれ違った後、そのオバサンは、村の親しい人と会話を始める。相手は、窓から顔を出しており距離があることから2人の会話の声は大きい。容易に 聞き取れる。
 「元気?」「元気だよ。少し、散歩をしていた。」「これから何するの?」「今日の午後、子供がクリスマスで来る。それを待つよ。」「じゃあ3時かな?」「じゃあ、後で」 という内容だった。

 何か、この村の時間の流れと日常が感じられるようで、すごく暖かな気持ちになる。    
   

      ゆるい登り傾斜の長い道

 エルバジョロ(Erbajolo)村を抜けて、ピエディラコルテ(Piedilacorte)村に向かう。ピエディラコルテ(Piedilacorte)村にたどり着くには、標高900m を越える峠を越えることになる。日向道で、太陽がサンサンと降り注ぐ。少し、まぶしさを感じる。午後1時、冬のサイクリングの最高の時間である。    


 アイスバーンの道は要注意

   峠を越えると日陰になる。途端に植生が劇的に代わる。葉を落とした幹の太い広葉樹が優勢になる。
 いつ降った雪なのだろか、車のタイヤに踏まれ、カチカチに固まったアイスバーン状態になっている。これは結構、危険だ。自転車のタイヤは簡単に滑ってしまう。  ゆっくり、ゆっくり、歩き押しをしながら雪道を進む。  


 親切な村人に声かけれられて

   ピエディラコルテ(Piedilacorte)村に着く。水飲み場で、地図を広げて、これからどこに行こうかと考えていた。
 すると村人らしい人が声をかけてきた。

 「道に迷ったのか?」「この道をまっすぐ行けるかどうか地図で調べている。まっすぐ行けますか?」「自転車なら行けるよ。ただし階段だけどね。階段に凍った氷が 付いているから気おつけてな。」とこんな感じで教えてくれた。
しかし、田舎の人は、どうしてこんなに親切なのだろ。地図を片手に道を尋ねると、皆、例外なしに、ほんとうに親切に応対してくれる。