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日付:2011年11月27日
場所: セント・ヴィクトアール山(Sainte-Victoire 標高946m) (13:Bouches-dy-Rhône)
訪問地: Aix-en-Provence, Vauvenargues, Montagne Sainte-victore, Vauvenargues ,Barrage de Bimont, Tholonet, Aix-en-Provence


 逆光の朝日に輝くセント・ヴィクトアール山  

   昨日の夕刻、ホテルを目指して自転車を漕いでいた時に、このセントビクトアール山 が目に入った。というか、アクサンプロバンスの街あたりでは、どこからもこの山は視界に入る。
ちょうど夕暮れ時で、南斜面の山肌が夕焼けの薄紅色に染まっていた。美しい山である。
 でも、フっと思ったのは、本当にあんなごつごつした山に登れるのかなあと思った。

 本日も快晴だ。このセントビクトアール山の登山道がある南斜面の登山口に向かう。
 途中、山陰には霜が降りていた。その霜が朝日に照らされ湯気が立ち上っていた。幻想的な風景だ。

 アクサンプロバンスから登山口の村まで、距離にして15km。緩い登り坂で、結構、つらい。
 ホテルを9時に出発し、登山口に着いたのが10時半をまわっていたから、都合、1時間半、かかったことになる。  

自転車を駐車場に停めて  

 自転車をバンチュリエール(Venturiers)の駐車場に停めた。
 すでに、かなりの数の車が駐車してある。今日は日曜日だ。天気も幸いし、登山客は多そうだ。

 フランスは、田舎にくると泥棒が少ない。昼間なら、こうして鍵をかけておけば、 まず、自転車を盗まれることはないしイタズラされることもない。こういう点では、日本より安全かもしれない。


 よく喋るフランス人  

 フランスで驚くことは、彼ら彼女達が、実にお喋り好きだということだ。
 山登り中も口を閉じることはなく、ペチャクチャペチャクチャお喋りを続ける。
 老若男女、例外なく口を動かし続ける。
 耳を澄まして、何を喋っているかを聞いていると、大体、こんな感じだ。「(下界を見下ろして)あそこに見える 白いものが美術館だよ。」「(つま先を見て)足が滑るから注意しないと。」等々、 何処の国でも同じことだが、フランス人の集団は、これがすごい。ミツバチの一団が 押し寄せてくるように喋り声が押し寄せてくる。そしてすれ違った後は、これが去っていく。

 登山道は、ジグザグを繰り返して、徐々に、高度を上げていく。




 頂上からの絶景の眺め

 十字架の塔が建っている頂上には、昼過ぎに着いた。
 眺めは絶景だ。特に、南斜面を見下ろす崖は、上から眺めると足がすくむような怖さを感じる。
 頂上は、ハイキング客でゴッタがえしていた。犬、子供、はたまた首が座ったばかりの 赤ちゃんまでいる。

 見晴の良いところで昼食を食べた。ビール、サンドイッチ、ニシンのカンズメ、バナナ、オレンジ と、エキサンプロバンスの街で買ってきた食料で豪華絢爛。
   

 下から眺めるセント・ビクトアール山も良い  

 エキサンプロバンスから東へ10kmぐらいのところにビルモンという名のダムがある。 知らなかったが、多くの登山客は、このダムの駐車場に車を停めて、そこから山に登るということだ。
 このルートは、頂上まで稜線を通って登って行くことから、見晴がよい。こちらの ルートを選ぶべきだったかも知れない。

 帰りがてら、自転車で、このダムを堰堤を通り越すことにした。地図上には、自然保護区があり、 美しい景色が期待できると考えた。
 案の定、そこにはセント・ビクトアール山を左手に眺める素晴らし道があった。
 なんとまあ、こんな遊歩道が、こんなところにあるなんて、羨ましい限りである。
 フランスという国は、すごい国だ。


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