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日付:2011年10月22日
場所: Château de Beauregard(ボールガルド城)、 ロワール・エ・シェール県 41

訪問地: Blois, Chailles, Les Montils, Cellettes Château de Beauregard,Blois


 初霜が降りた朝

 午前7時26分、オーストリッツ駅始発でツール市方面行きの電車に乗った。 1週間前の14日と同じ出発電車だ。今回の行先はブロア市(Blois)まで。
 先週は、電車が出発してしばらくして太陽が昇ってきた。今日は、電車が1時間近く走って オルレアン市を過ぎた後に太陽が顔を出した。ずいぶん、一週間で日の出が遅くなるものだ。
 夜が明けると田畑に霜が降りているのが見える。
 もう、冬だ。    

  暇でおせっかいな警察官  

     電車はブロアの駅に午前9時過ぎに着いた。ここでトラブルが発生する。
駅間で例によって、輪行袋から分解した自転車組取り出して組み立てを始める。
 ところが、チェーンが絡まってしまい、どうにもうまく行かない。
 すると一緒の電車に乗ってきた国境警察の警察官3人が横を通りすぎた。 なにがなく挨拶をする。
 10分、20分と格闘するが、どうにもこうにもチェーンが絡まってしまい うまく行かない。
 すると、さっきの警察官3人が、またやってきた。「どうした?手伝ってやろうか」 と私の自転車を慣れた手付きでいじり始めた。「これは、知恵の輪だな。」と言いつつ、 一所懸命、警察官3人が私の自転車を治そうと加わる。
 4人で、いろいろと考えるが、うまく行かない。  結局、警察官は午前9時42分の電車でパリ行きの電車に乗る必要があるからと、  「申し訳ない。」の言葉を残して立ち去っていった。
 親切な警察官である。ありがとう。
 結局、自転車は10時前に治った。ディレイラーが、1周回っており、その歪みが、チェーンに 移っていた。長年のサイクリング歴を誇る私も、こんな単純なことに気付かなかった。無念。    

    12世紀に建設した城壁

  モンテル(Les Montils)の村には、12世紀頃に建てられ、宗教戦争の頃に破壊された城壁の 名残が残っている。
 村の中心地である教会の近くに、その城壁の一部が再建されている。フランスを旅していると、いろいろな場所で驚かされる。
 この城壁もそうで、あまりに絵になる景色なので、見とれる。
 土曜日、人通りも少ない。この石門、ホッと昔にタイムスリップしそうな気配である。  

   無性に魅かれる洋装店

     同じモンテル(Les Montils)の村で、すごい洋装品店を見つける。
 日本でも田舎を旅すると、こんなすごい店を、たまに見つける。 しかし、フランスでは意外に珍しい。
 1950年代か、もっと昔なのだろか。なぜか郷愁を感じる店だ。  

   ボールガルド城(Château de Beauregard)には失望

     このボールガルド城は、「庭が美しい」ということを聞いていた。したがって、 入場券は、庭だけのモノを買った。
 ただ、残念ながら、セールスポイントの庭は、盛りの季節を過ぎていた。花は散り、 葉は、霜のせいか、土色に変色していた。あと、1か月、早く来るべきだった。

 お城見物を終えて、まだ日が高いのでスレット(Cellettes)の村をポタリングする。
 畑で、熱気球を上げる作業をしていた。夕方になって風が凪いだのを狙っての発進である。
 熱気球の打ち上げ係員は、出発していくお客さんに、大きな声で「ボン・ボヤージ」と言って、 空に向かって上がっていくゴンドラを見上げていた。
 この大らかさ、いいなあ。