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日付:2011年8月26日
場所: ケルンゴルム山 標高1244m( Cairn Gorm : 1244 m) (Scotland highland)

訪問地:  Tomatin, Aviemore, Cairn Gorm, Braeriach, Glen More Forest Park, Tomatin


 トマーチンは、ウィスキーの有名ブランド 

 朝、民宿の周りを散歩した。
 トマーチン(Tomatin)という銘柄のウィスキーがあることを、この村に来るまで知らなかった。
 宿泊した民宿は、トマーチン(Tomatin)という村のウィスキー醸造所の敷地内にあった。朝食付きで30ポンド(3,500円)という安民宿だが、朝食も宿もしっかりしていた。
 朝食を食べていると、宿の主人が調理場から出てきて宿泊客と話をし始めた。私の近くに来た時に、トマーチン(Tomatin)がウィスキーの銘柄であることを、ここに来るまで知らなかったと主人に話しかけた。主人は、それは珍しいね。ここで製造したウィスキーのほとんどは、海外、とりわけ日本に輸出されるよと説明してくれた。そのため、地元の酒屋には、このボトルは並ばないとのことだ。
 地元で作ったお酒が、地元の人が簡単に飲めないとは、ちょっと不思議だ。

 登山口の天気は、まあまあ  

 今日のメインイベント、というか今回の旅の山場は、この山登りである。ケルングルム山(Cairn Gorm)、標高1244メートルへの挑戦である。スコットランドのハイランド地区を東西に走るグランピアン山脈(Grampian mountains)の一峰である。
 と言っても、途中までは親切にケーブルカーで登ることができる山であるが、今回は、ケーブルカーを使わずに歩いて登ることにした。
 午前10時前、まだ早いせいか、駐車場に停車中の車の数も少ない。

 頂上はガスで、視界不良  

 登山口から見上げる頂上にはガスがかかっていた。まあ、上に行くまでには、ガスも晴れるだろうと楽観視して登り始めた。
 急ぐことなく、ゆっくりと登り始める。途中、写真を撮りつつである。そうしている間に、何の苦労もなく頂上に辿りついた。1時間ちょっとの格闘時間である。
 ただ、ガイドブックミシェランが推薦する頂上からの壮大な眺めが見られなかった。これも運である。しょうがないことである。
 そうこうしているうちに、雨が降り出した。運悪く今回の旅では雨具は持参していない。すぐに止むだろうと思ったが、止まない。困る。ズボンは、びしょ濡れである。風が強いから寒い。幸い、防水のウィンドーブレーカーを持参していたので、それが利いた。
 そうそうと下山する。雨は、30分程続き、すぐに止んだ。下半身ずぶぬれである。ただ、我慢できないほどの寒さではない。風が、濡れたズボンを乾かしてくれる。
   

 次は西の沢に入る 

 下山した時刻は午後1時半。ケルンゴルム(Cairn Gorm)山からの下山を急いだために、ちょっと物足りないのである。
登山口から西に延びる道があり、その登山道を登り始める。ここにはスキー場の施設はない。ただ、登山道は、まあよくやるわと思うほど、整備されている。
 1時間程進むと、また雨が降り始めた。先ほどよりは小降りであるが、傘なしでは辛い。
 岩陰に隠れ、傘を風から守りつつ、雨から身を守った。
 その姿が、よっぽど、滑稽に見えたのだろう、通りがかりのハイカーが語りかけてきた。
 「何をしているの?」
 「雨が止むのを待っているんだよ」
 「雨やむと思う?」
 「止むことを期待しているんだけど、止まないなあ。」
 とまあ、変な会話である。

 走り足らなく国立公園内をうろつく 

 グランモア森林公園(Glen More Forest Park)は、。ケルンゴルム(Cairn Gorm)山の麓に広がっている。立派な森林公園である。
 その森の中にサイクリング道路がある。民宿に早く帰っても、やることがないので、少しこのサイクリング道路を走ることにした。
 自転車道は、アップダウンの多い、歩行者との共用道路だ。結構、すれ違う自転車も多い。
 実は、この国では自転車は左側を走るルールがあることを忘れていた。このルールはフランスとは逆である。ということで、見晴のよい道の右側を走っていたら、対向車とぶつかりそうになる。対向車は停止してくれ、「いいよいいよ。」と言ってくれた。親切だなあ、ここのサイクリストは。