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日付:2011年7月31日
場所: アングロの渓谷(Val Anglois) (27:Eure)
訪問地: Val-de-reuil, Tournedos-sur-Seine, Poses, St-Pierre-du-Vauvray, Val anglais, Vou croute, Vironvay, Pinteville, Acquigny, Louviers, Forêt dominale de Bord-Louviers, Louviers, Incarville, Le vaudreuil, Val-de-reuil

ダート道に強いなあ  

 新自転車で2日の走りである。実は、昨日、サドルがあまりにも固く、おしりに負担がかかり、辛い一日だった。とくに、頑張りが利かなかった。
 ということで、今日は、ロードバイク用のサドルカバーを、マウンテンバイク用に使うことにした。たった2cm程度のウレタンが入っているだけだが、お尻への負担は、かなり楽になった。軽量重視も良いけれど、サドルの下にバネの入った昔懐かしいあのサドルは、今、販売しているのだろか。長い走りには、サドルの快適さは大きい。それを実感。

 アングロアの坂を汗だくだく  

 セーヌ川の屈曲は、一つの法則があって、こぶの出ている方は、かならず崖になっている。特に北側の崖は、白亜の絶壁で、ロッククライミングの練習場所として使われる程である。
 ここは、南側のセーヌ川の斜面だ。地図によれば「アングロアの崖」という立派な名前が書いてある。その急な坂を、自転車で登る。昨日とうって変って天気が良い。太陽光線は、容赦なく降り注ぐ。汗がボタボタ流れる。息が切れる。足が、キュっと固くなる。坂の途中で登り切ると、真下に、セーヌが流れる。<> こういう景色を見ると、サイクリングをやめられないのである。
 アングロアの崖を登りきると、そこに1軒の家が建っていた。さぞかし、見晴しの良い家だろうと考えた。その家の玄関ゲートの前に木陰があり、そこに気持ち良い風が吹いていた。そこに腰を降ろして一休み。
 10分くらい、そよ風に涼んでいると、そこの住人らしい奥さんが車に乗って現れた。
 「こんにちは、見晴の良い場所ですね。下から、自転車で登ってきたけれど、疲れましたよ。この坂は辛いです。」と話かけると、「私も、朝、散歩するけど、そこの坂は急で疲れるよ。」という答えが返ってきた。  

 豪快なダウンヒル  

 この坂を見下ろしたとき、これはすごいダウンヒルを経験できると思った。全行程は、恐らく1kmは超すだろうか。高低差は、大きく見積もって50mくらいだろう。
 全行程が見渡せるので、途中に乗用車がいない瞬間を見計らって、さあと掛け声をかけて降り始めた。
 どんどん、スピードが増す。路面の状態は非常に良い。転倒したら、これは怪我するどころじゃ済まないだろうなあと思いつつ、猛スピードで下った。
 アッという間に、終わった。もう10歳若ければ、「もう一度」と思うのであろうが、今の、自分にはその若さは残念ながらない。

 暑い、ならばアルコール燃料の補給だ  

 午後1時を回る。空から雲が消えた。夏そのものである。
 実は、アッキニー(Acquigny)の村に、お城があり、このお城を見物したかった。
ところが例によって、お城の開場は、午前中は休みで、午後2時からとのことである。1時間もブラブラするのは嫌だと思い、お城見物は諦めた。
 その代わりに、日曜日でも開いている村のカフェを見つけたので、そこで冷えたビールを飲むことにした。乾いた喉に冷えたビール、これは最高である。
 ここのカフェは夫婦で開いているようだった。店の中の会話を聞く限り、どうも奥さんがカウンターを仕切り、亭主は、隣の部屋でビリヤードを楽しんでいるようだった。こんな夫婦がフランスにもあるもんだと思った。

 鬱蒼とした森の中へ  

 ルービエール(Louviers)の西に、ボードルービエール(Forêt dominale de Bord-Louviers)という森が広がっている。地図で見る限りハイキング道が描かれているということは、自転車も通れると思った。
 鬱蒼とした森だ。そして森の中は静かで、涼しい。夏は、森の中を走るに限る。