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日付:2011年7月24日
場所: ベリー運河沿いサイクリング (18:Cher)
訪問地: St-Doulchard, Mehun-sur-Yèvre, Canal du Berry, Marmagne, Verry-Bouy, Bourges, Cathédrale Saint-Étienne de Bourges

お調子もののホテルのおやじ  

 夕べは午後9時には寝入った。朝早かったのと疲れがでたためだろう。
 打って変わって、本日は上天気だ。絶好のサイクリング日和である。
 ホテルのおやじは、まだ若い。背が高くて恰好が良い。朝、出発時に「お前の自転車は、売っちゃったよ」と冗談を言っていた。
そういえば、朝食時、いろいろな人と、一所懸命、会話をしていた。ホテルの正面に、 「管理人変更」の大垂れ幕は、フランスらしい。道理で、人当たりが良いと思った。

 満開のヒマワリ畑を発見  

 昨日は、何回もヒマワリ畑に出くわした。しかし、ほとんどが花を落としてしまったか、或いは今から咲くかのどちらかで、これぞというヒマワリ畑ではなかった。  ところが、今日は、満開の、いちばんいい時期のヒマワリ畑に出くわした。これはすごい。花びらの黄色がきれいだ。よくよく花の中をのぞいてみると、ミツバチが忙しそうに蜂蜜を集めている。

 時計塔をバックに、元気おばさん  

 ムフン・シュール・イーブル(Mehun-sur-Yèvre)は、小さいながら立派な街だ。時計塔から続くジャンヌダルク通りは大通り、フランスらしい店が立ち並ぶ地味ながら綺麗な通りだ。  この通りで写真を撮っていたら、一人のご婦人が通りかかった。そのご婦人は、気を利かして写真に入らないように、横で停止してくれた。私が、どうぞお先に、と言うと、そのご婦人は、時計台をバックにして、ポーズをとる姿勢を取った。私が大笑いをすると、そのご婦人は、時計塔とチャールズ7世をかけて、フランス語で何かを言った。意味が分からなかった。かなり教養高いご婦人のようで、ギャグもかなり奥深いものなのだろう。「お城を見たか?」「ジャンヌダルク通りを歩いてから行くよ」と答えたら、良い一日をと見送ってくれた。
 こういう人に出会うと楽しくなる。

 みごとな運河  

 街の高台にチャールズ7世城の廃墟がある。そこから運河が、東に延々と続く。ダート道だがサイクリングはできるらしい。太い年代もののプラタナスが並ぶ運河である。この道を進む。日向は暑い。日陰で、昼飯を採る。

 ユネスコ世界遺産の大聖堂  

 フランスの大きな街には、かならず立派な大聖堂がある。このブージュ(Bourges)の街もしかりだ。しかし、このマニアックとも言える建物を、よくもああ建てたなあと感心だ。このようなすごい建物を建てようとする意欲は、どこから湧いたのだろうかと考える。
 その昔、小さな田舎教会しかしらない巡礼者にとっては、この大聖堂の上から降ってくる壮大さと尊厳さに、それはそれはすごい驚きの気持ちで、この建物を見上げたのだろうなあ、と考え込んだ。