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日付:2011年7月23日
場所: ムートウの果樹園地帯 (18:Cher)
訪問地: Bourges, St-Martin-d’Auxigny, Menetou-salon, Vignoux-sous-les-Aix, Fussy, St-Doulchard

朝霧の中を進む電車  

 起床は4時半だった。朝食をしっかり作って食べてアパートを出発した。午前7時発の電車にはゆうゆう間に合った。
 目的地は、パリの南200kmにあるブージュ(Bourges)という街だ。 電車が動きだすとともに、眠気に襲われ、すぐに寝入った。目覚めたら、外は深い霧に覆われていた。
 ブージュ(Bourges)の駅前で自転車の組み立てを始めた。すると、一人の男が近づいてきて話しかけてきた。「これから、ツーロドフランスに参加するのか?」「ツールフランスねえ。ブージュ(Bourges)の街の北を散歩するだけだよ。」と答える。
 日本で、例えば、駅まで自転車を組み立てていると、タクシーの運ちゃんがよく話しかけてくるが、フランスでは珍しい。ただ、前にも一度、声をかけられたが、その時も「ツールドフランスに参加するのか?」と聞かれた。季節柄、ツールドフランスの季節だが、どうもフランスでは、この言葉が声掛けの常套句らしい。

 赤々と実ったリンゴ  

 サンマルタン・ドシニー(St-Martin-d’Auxigny )の村が、リンゴ、洋梨の生産で有名とは知らなかった。サイクリングに使う10万分の1の地図上では、サンマルタン・ドシニーの村の周りには、ハッチが描かれており、ワイン畑が広がっているのかなあと考えていた。
 ところが、ブージュ(Bourges)から北に走りとリンゴ畑から出てきたばかりのトラクターに出くわした。周りはリンゴ畑と梨畑ばかりである。  美味しそうに、赤く実ったリンゴである。
 ちょうど、収穫が近いようだ。  (名誉のために書き添えるが、私は、決して、リンゴの実をもぎ取ることはしませんでした。)

 リンゴ畑からブドウ畑に様変わり  

 サンマルタン・ドシニー(St-Martin-d’Auxigny )の村から東に走ると、しだいにブドウ畑が目につくようになる。ワインの産地である。  「シュール県(Cher)は、フランス共和国のワインの中心(ハー)」という街道があるようで、その街道をゆっくりとポタリングした。天気も、少しずつ良くなり始めた。
ここのブドウも収穫近しという印象で、たわわにブドウの実をつけた木々が目立つ。どんなワインになるのだろうか興味深々である。ここから東に数十キロいくと、刺身料理にぴったり合うサンセール(Sancerre)という銘柄のブドウの産地があるから、そんな感じだろうか。

 ヒマワリ畑を横目で見て  

 雨上がりの田舎道だ。雲の姿がなんとも言えない。最近は、少なくなったヒマワリ畑が、道沿いに続く。ヒマワリは、不思議な花で、畑中の花がお辞儀して、こちらを見ているようで不思議な気持ちになる。考えてみたら畑中のヒマワリが、太陽の向きに方向を変えるわけで、なんとも滑稽だ。