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日付:2011年7月16日
場所: ロレーヌのデゥック城 (57:Moselle)
訪問地: Thionville, Cattenom, Rodemack,mondorf, Schengen, Sirck-les-Bains, Kœnigmacker, Kédange-sur-Canner



このトラクターが良い  

 ロデゥマック(Rodemack)は、城壁都市だ。 街の中には、「小さなカルカソンヌ」という宿もある。ただ、カルカソンヌは素晴らしく大きな 城壁都市だが、ここは、ちっさくてかわいい街だ。
 夏真っ盛りなのに、観光客もまばら。街の中には、堂々と農作業用のトラクターも停まっている。 この日常性が何ともいえない。小学校の低学年らしい女の子が、すれ違いざま「こんにちは」 と挨拶してくれた。この素朴さはいいなあ。

 フランス・ルクセンブルグの国境を眺めて  

 モンドルフ(mondorf)の街は、フランスとルクセンブルグの国境沿いに発達した街だ。  でも、看板を見る限り、ルクセンブルグ側にいてもフランス語の表示ばかり。最近は 珍しくなった税関が、仲良く並んでいる。写真右がフランス、左がルクセンブルグの税関だ。
 この2つの税関が眺められるカフェで、アルコール燃料の補給をした。天気は上々。少し、風が 強い。ビールコップの下に敷いたコースターが風に吹かれて飛んでいった。

   モーゼル(Moselle)川沿いのブドウは順調  

 シュンゲン協定(Schengen)は、加盟国の国民が、加盟国を自由に行き来できる協定だ。 その協定で有名な街を訪れた。ここに来るまで知らなかったが、シュンゲンの街が、ドイツ、 フランス、ルクセンブルグの3国の国境が交わる街だった。
 もう今は、ここでは国境の概念はない。あるのは、自動車の運転手が困らないように、 各国の速度制限を表示した看板だけだ。
 この国境のあたりで、ブドウがたわわに実をつけていた。まだまだ収穫は遠い。
 一粒いただいて味見をした。酸っぱいのなんのって、すぐに吐き出した。

   モゼール川が見渡せる古城で考えた  

 ロレーヌのデゥック城(Ducs de Lorraine)は、モゼール側か屈曲した高台に立つ。
 12世紀から、その存在が文献に語られているという。
 城の見晴台からは、遠くドイツ、ルクセンブルグが眺められる。
 城を去ろうとすると、結婚式が済んで、団らんで歩く集団に出くわした。世代は、どんどん 移り変わる。800年なんて短い時間、あっという間に過ぎてしまったのだろう。