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日付:2011年7月10日
場所: プロバンの中世都市 (77:Seine-et-Marne)
訪問地: Longueville, Soisy-Bouy, Gouaix, Chalautre-la-Petite, Provins, St-Colombe, Longueville

雨に濡れた村  

 東駅から1時間電車に揺られてロングビル(Longueville)の村に着いた。 ちっさな村だ。駅前に1軒の飲み屋と壊れかけたホテル跡の建物がある。ただそれだけの村だ。
 到着したときは曇り空だった。ただ、雲行きは怪しく、今にも空から雨が落ちてきそうな天気だ。
 スイジー・ブイ(Soisy-Bouy)の村を眺める丘に立つ。なんと綺麗な村だろう。刈り取りを終えた麦畑に囲まれた小さな村。

 今日の昼食はカップ麺  

 スイジー・ブイ(Soisy-Bouy)の村で雨宿りである。かなり強く雨は降る。
 本日の昼食は、なんと韓国製の「辛」カップ麺だ。これを、フランスの小さな村ですすりながら食べる。
 時折、通りかかる車が、変な顔して眺めて通り過ぎる。実は、フランスでサイクリングの昼食としては始めてのカップ麺である。
 食べ終えて思ったが、やっぱり、熱いカップ麺は冬の食事だなあと感じる。夏には合わない。

 ユネスコ世界遺産の中世都市  

 午後1時過ぎに、プロバン(Provins)の街に着いた。到着するまで知らなかったが、この街はユネスコの世界遺産指定を受けているという。
 そのためか、街を歩いている観光客の数がめっぽう多いことに気づく。
 ユネスコの世界遺産指定は、短時間で旅する観光客には便利であるが、そこばかりに観光客が集まってしまう弊害が生じる。
 「フランスには、地味だけどもっともっと面白い所があるよ。」と教えたくなる気持ちに駆られる。

 電車と追いかけっこ  

 プロバンの中世都市は城壁に囲まれている。しかし、別にケチをつけるわけではないが、あまりに城壁が綺麗なのである。どこかのテーマパークを 彷彿させる城壁だ。説明看板を読んでみると、この数十年間に大掛かりな修復工事を行ったとのことである。まあ、よく考えてみたら、中世の城壁が数百年間 そのままに残っているわけがなく、これはあたりまえのことなのかもしれない。
 パリまでの帰りの電車は1時間に1本あるという。プロバン(provins)からロングビル(Longueville)までの距離は、地図上で5kmだ。であれば、今日は、 ちょっと走り足らないところがあるから、この距離を自転車で移動することにした。
 ロングビル(Longueville)までの県道と電車の線路は並行して走っている。ロングビル(Longueville)の村に近づくと電車に追越された。 この電車を逃すと1時間待たないと次の電車はこない。これは危ないと思い、残り2kmを全速力で走る。
 電車はロングビル(Longueville)で方向転換する。そのため駅で10分間ほど停車する。この10分間に救われて午後4時5分発の電車に2分間の余裕で間に合った。
 汗だくである。