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日付:2011年7月2日
場所: 僧侶達の修行所 (英国サマーセット州 Minehead)
訪問地: Portsmouth, Cleeve abbey, Minehead


 やっぱり、タイヤがおかしい  

 レンタカー屋は、ポーツマスの北だ。地図上では北にあることは知っていたが、実際に訪れてみると、そこは工業地帯だった。Avisで安い車を借りる。
 昨夜、ホテルで新品のタイヤに交換した。ただ、接着剤を使っていない。ホテルからレンタカー屋までは、距離にして数キロだ。たったの数キロで、またタイヤの片膨れが 始まった。やっぱり、チューブラータイヤは、新品でも接着剤は必需のようだ。
 レンタカーで走りながら、思いついた。そうだ、フランスでは道沿いに大型の日曜大工店がある。英国でもあるはずだ。そこでボンドを買うことを思いついた。
 日曜大工店はすぐに見つかった。そこで、工作用ボンドを買う。一本、丸々使って、タイヤとリムを接着させる。30分間、放置させてからの接着である。
 念には念を入れて、今日は、自転車の走りはやめよう。ゆっくり、自動車で宿泊予定のホテルまで走ろう。  

 なるほど、スコットランドとは違う

 一路、西へ。田園風景が続く。
 田舎道を走っていて気づいた。英国西部のサマーセット州あたりでは、放牧地の境を、植林した木で区切っている。羊が、外にでないように、金属フェンスは使っていないようだ。 英国の北のスコットランドでは、放牧地の境は、有刺鉄線で区切っているのと大違いである。
 この木による境は、残念ながら、景色を楽しむことがあまりできない。時々、メンテナンス用の柵があるが、そこからは、田園風景が見える。少し、残念である。
 ただ、どこまでも続く放牧地の、その雄大さには、納得である。    

藁葺き屋根の家が多いなあ  

 フランスのノルマンディー地方でも、ときどき見かける藁葺き屋根の家である。英国の西部では、至るところで見かける。 まだまだ、日常に、藁葺き屋根が使われているようだ。
 こういうのは、経済性を考えると割に合わないと思うが、多くの家が藁葺き屋根の家を大事にしていることには嬉しさを感じる。
 ところで、車で運転していると、至るところにスピード制限の看板を見つける。中には、「レーダーで見張っているぞ」と警告するものもある。 これは大いに注意だ。

 修道院跡で考え込む  

 一日、車で走っているだけではノウが無いので、通りがかりの修道院を見ていくことにした。名前は、クリーブ修道院だ。今日の、宿泊地のマインヘッド(Minehead) の手前10kmぐらいのところにある。
 入場料を払って中へ。自由見学である。ところどころに、ポスターが掲示してあり、説明文が書かれている。このクリーブ修道院の良いところは、 そのポスターの下に、当時の修行僧の苦労話が、逸話形式に書かれているところである。
 例えば、こんなことが書かれている。当時、僧侶は、一日1食であったこと、 また、1日、2回の礼拝で、食事中に無駄口をするとしかられるとか、どこで調べたか、当時の生活が目に浮かぶような記載である。
 ところで、何を、求めてここで、苦しい修行をしたのだろう。若い時から、死ぬまで、かれらの楽しみは何だったのだろう。

 ホテルは民宿だった  

 夕方6時には、ホテルに着いた。所謂、ベッド・アンド・ブレイクファストの民宿だ。こういう民宿に一人で泊まるのは、ちょっと恥ずかしい。
到着するなり、民宿のオヤジに「お茶でも一緒にどうですか」と誘われた。こういうのは、弱いんだよなああ。言葉のハンディーもあるし。
 宿泊する民宿は海辺の近くにある。今の時期、日没は午後9時半頃だ。ゆっくり、夕方の海岸を散歩した。
 やっと、ここまで辿り着いた。