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日付:2011年6月4日
場所: ジュルヌ・ベルヌ博物館: (ソム県:80)
訪問地: Amiens, Catédrale Notre-Dame, Musée de Picardie, Musée Jules Verne, Rivery, Camon, Hortillonnages,



   北駅で英国人と少しお話し  

 出発は、北駅。時刻は7時4分。 切符を予約した後に気づいた。これは早すぎだ。 この時間に間に合わうようにアパートを出ようと思うと午前5時半には出なければならない。これは結構、辛い。
 午前6時半には北駅についた。待合い室のベンチで、ゆっくり座っていると、様々な人が私に声をかけてくる。 まずは、物乞いだ。私の目の前に止まって、これこれしかじかとしっかりしたフランス語で婦人が話かけてきた。この種の物乞い は相手にしないことにしている。無視だ。
 次に、荷物をたくさん持った青年が声かけてきた。流暢な英語だ。 「トイレに行きたいので荷物を見ててくれないか?」「いいですよ」と二つ返事。
その青年が、トイレから帰ってきたら、暇つぶしに少し話をする。なんでも、6週間フランスにいて、今からTGVでロンドンに帰るとの ことだった。フランスのいろいろな場所を旅したという。若いということはいいなあ。まあ、自分もそういう時代もあったのだから、 欲張りは禁物。

   世界遺産  

 アミアンの大聖堂がユネスコの世界遺産であることを、ここを訪れるまで知らなかった。 結構、朝、早いというのに、大聖堂を訪れるグループの観光客が多い。
 まず、驚いたのは、入口を飾られた彫刻の数とそのバラエティーさだ。数として1000はあるだろうか。まあ、 よく作ったものだ。時間に余裕があったので、ゆっくりと一つ一つの彫刻を眺めた。 人物あり、動物あり、城、風景と飽きずにながめられる。
 大聖堂の中は、ビックリするくらい広い。パリのシテ島にあるノートルダムも顔負けである。立派な、本当に立派な大聖堂だ。

 ついに来た、ジュルヌベルヌ博物館

 昔、私が少年の頃、「海底2万里」とい本に感動した。ジュル・ベルヌという名前もよく知っていた。その作者の家が今は、博物館になって一般開放されたおり、 そこを訪れた。感動ものである。
博物館の開閉時間は11時だ。 それを待って入った。
小さな博物館で、入場の際に、受付の女性が一冊のファイルを貸してくれる。博物館の説明書である。まずは、ジュル・ベルヌの家の 所謂、縁側(Jardin d'hiver)に座って、それをしっかり読んだ。
 実は、ジュル・ベルヌ作で、まだ読んでいない本がある。「緑の光線」という題の小説である。日本で探してもなかった。原書で読むしかないのだろうか。 何でも、作者が、スコットランドを旅行を題材しているという。その本の初版本が博物館に飾られていた。「うーん」と唸った。 メチャクチャこの本が読みたくなった。この博物館は、一見の価値は十分にある。

 水郷の街  

 アミアンの街の中心をソム川が流れる。そのソム川が作る沼地帯がアミアンの街の東に拡がっている。
この沼地帯は面白いことに、綺麗に開拓され、運河が張り巡らされた小島地帯になっている。その島々で、昔は、 野采作りをしていたという。そのことを、フランス語でオルティヨナージ(Hortillonnage)と言うらしい。観光案内版で知った。
 今は、その小島(区画)が、別荘として使われているという。なんとも、ここでもまたフランスという国の豊かさに脱帽である。

 池のほとりで、昼寝  

 今日は、朝が早かった。そのせいか、午後の後半は、若干、ダレ気味だ。 午後7時のアミアン発の電車を待つ間、駅近くの公園をポタリングしに来た。
 この時期、午後5時を過ぎても太陽はギラギラ輝き続けている。
 池のほとりに、木陰があった。そこにドッシリと腰をおろして一休み。湖面を渡ってくる風が 格別気持ちがよい。すぐに疲れが出てきて、眠たくなってくる。横になて、ぐっと背を伸ばして、空を 見上げる。雲ひとつなく晴れ渡っている空が眩しく、目を閉じた。 ずっとずっと、このまま何年も眠り続けたいと思った。
とたんに眠りに落ちた。