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日付:2011年4月16日
場所: サンジョージ修道院 (セーヌ・マリチーヌ県:76)
訪問地:  Rouen, Canteleu, Val-de-la-Haye, St-Pierre-de-Manneville, St-Martin-de-Boschevelle, Hénouville, Barentin


   イチャイチャなカップルに文句を言う  

 27インチタイヤの自転車を電車に持ち込むのは初めてだ。自転車用の電車車両は、プラットホームの一番近い所にあった。 私が、その置き場に自転車を置こうとすると、すでに1台の自転車(タイヤを外して袋詰め)が置いてあった。 その横にあったハンガーに自転車を掛けた。
 ところが、そのハンガーの近くの2席に、若いカップルが座った。私の自転車に手が届く距離である。 そのカップルは、座ったとたんにイチャイチャを始めた。 フランス人は、ほんとうにイチャイチャするのが好きな民族だ。 電車の中だろうと、道路の上だろうとおかまいなしである。 しかし、こんなに四六時中、イチャイチャしていたら、恋もすぐに冷めてしまう気もしないでもないのであるがどうだろう。
 そのカップルが、私の自転車のディレイラーを触るのが見えた。横目で見えた。 その時、タイミング良く、フランス語で、「おい、触るな!」と大声で、そのカップルを叱った。 カップルは、キョトンとしていた。反省しているのか、無視されたのか判らないが、それ以降は触らなくなった。
 電車は予定とおり、9時ちょっとすぎにルーアン(Rouen)駅に着いた。

 商売道具を忘れる

 実は、地図を持ってくるのを忘れた。商売道具を忘れてはダメだと、自分の情けなさを思う。 幸いルーアン(Rouen)駅は、大きな駅で、駅の中に本屋があった。 そこで4.5ユーロの県地図を買って、なんとか今回の遠征をしのぐことにした。
 少し薄曇だが、強烈な太陽光線を感じない分、走り易い。世は、春だ。

 ここにも戦争の後遺症  

 サントジョージ修道院には、お昼に着いた。立派な教会である。何でも、教会の裏にはの庭は、ここ25年くらい前に 畑を買収し、修復したという。
 教会の庭に、日時計があった。かなり本格的な日時計だ。その隣に、その日時計を説明する解説文があった。
 そこに、こう書かれていた。第2次世界大戦以前は、フランスは英国と同じ時刻を使っていたという。ところが、 ドイツ軍の占領政策で、時刻はドイツと同じにさせられたという。戦争が終わってもそれを元に戻すことはなく、 現在もその時刻を使っているという。夏時間の関係で、天文学上の正午と実際の12時は、2時間の差があるという。<> なるほど、知らなかった。

  さすがに、レース用の自転車は速い  

 先週から、このレース用の自転車を常用し始めた。メリットは多い。にかく速いくて、よく転がる。 携帯自転車時代は、あまり風を感じることはなかったが、レース用の自転車は、これをつくづく感じる。
 菜の花の香りを含んだ風の中をサイクリングしていると、「来てみて良かった」と本当に思うのである。
 今日の宿泊地のバレンタン(Barentin)の町には、午後3時には到着した。街を散歩して、午後5時前には、ホテルに入った。 ファーストテル(Fasthotel)というチェーン店のホテルである。簡素だが、部屋の中まで自転車を簡単に入れられるところが良い。