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日付:2011年3月19日
場所: サン・ラファエル (バール県:83)
訪問地: St_Raphaël, Agay


 朝の1番列車で南仏へ

 TGVは、朝の8時前にリヨン駅を出る。 南仏のサン・ラファエル市に到着する予定時刻は、お昼の0時半である。
 列車の座席は、2カ月前に予約した。割引格安切符である。不思議なことに、予約した時には、2等席より1等席の方が安かった。迷わず買った。 土曜日、列車の中は、大きなかばんを持った人たちで一杯である。列車内の荷物置き場は満杯だ。荷物の中に輪行袋もある。  列車は、マルセイユ近くで、人身事故のために立ち往生をした。ついていない。
 同じ車内に、延々と喋る続けるおっさんグル―プがいた。よくもまあ、こんなに喋る話題があるものだなあと感心した。 ところが、サンラファエル駅で降りようとすると、そのおっさんグループも降りる準備を始めた。輪行袋を動かし始めたのである。  どうも週末を利用して、コルニッシュ海岸(Corniche d'or)を走りに来たらしい。

 これぞ南仏、太陽の光がサンサン

 電車は1時間遅れで、サン・ラファエル(St_Raphaël)駅に着いた。 駅舎は、フランス国鉄のお決まりの建物とは違い斬新的な造りの駅だった。 鉄道駅のすぐ近くに教会があり、その教会の横は、もう海岸である。 駅から約200m歩いて、海岸通りの道に出る。
 パリを出発した時は曇り空であった。南仏は、雲ひとつなく晴れ渡り、太陽がサンサンと輝いている。 どこまでも続く青空は、すごいの一言だ。  

 このベンチに座る人は誰だろう  

 夕方まで、時間があった。海岸線近くの道路をニース(Nice)方面に、ぶらりと自転車で散歩することにした。
 土曜日の昼下がり、海岸で、日向ぼっこをする人がチラホラいる。さすがにこの季節、水着の人は少ない。
 海岸近くの遊歩道で、一つのベンチを見つけた。海に向かって、地面の土の色に配慮したベンチである。 このベンチに、今まで何人が座ったのだろう。これから何人の人が、ここに座るのだろう。何か最近、そんなことばかり考えてしまう。

 のどかな海岸風景  

 午後3時を過ぎた。少し、雲が出てきたようだ。 アガイ(Agay)の海岸は、この季節、とても静かである。

ひとっこ一人いなくなった街  

 夜8時過ぎに街へ出た。土曜日の夜ということもあり、誰もいなくなってしまった。 人で賑わっていた街は、いっぺんに様相を変えた。ヨーロッパの街は、昼間と夜で、まったく別物になってしまう。
早々に、ホテルに引き揚げた。