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日付:2011年3月11日
場所: ロアン市 (セーヌ・マルチーヌ県:76)
訪問地: Rouen


 いたたまれず、パリを出る

 日本で、大震災があり、多くの方が亡くなられたとニュースで知った。
テレビで流される映像を見ていたら、どうにもこうにも不安になり、見続けるのが苦痛になった。
というということで、電車でパリから1時間のロアン市(Rouen)までやってきた。
 電車は午前9時にロアン市(Rouen)に着いた。まだ、人通りも少ない。自転車を駅前にチェーンで縛って、街を散歩することにした。

 これがモネ―が描いた大聖堂か、すごい

 まずは、画家のモネ―が絵画の題材にした大聖堂にやってきた。モネ―が何枚も絵を描いたらしく、その壮言さに圧倒される。
ただ、中には午前10時からでないと入られないという。
 ということで、昼飯の調達のために近くのスーパーに入った。
 入るなり、店員に声を掛けられた。最初、なんで声を掛けられたか分らなかった。 聞き返してみると、背中に背負っているリュックをレジに預けろとのことだった。 まあ、万引きが日常的に生じているのだろうが、ルールはルールだから従うが、この街は厳しいぞ。

快晴の下、セーヌ川沿いの遊歩道を走る  

 天気予報では、午前中は晴れで、午後は、しだいに天気が崩れるという。 しかし、この快晴を見ていると、とてもそのような状況になるとは思えないが。 ロアン市(Rouen)のセーヌ川沿いの右岸は、立派な遊歩道がある。見事な道である。
 この道がどこまで続いているのか、わからないが、 まさかルアーブル(Le Havre)までは、さすがに続いていないだろうなあと思いつつ、この遊歩道を走る。案の定、 数Km走ると、行き止まりだった。

モネの絵の題材になった丘  

 ロアン市(Rouen)の東には、石灰岩でできた丘がある。 この丘の上から、市街を一望できる。この風景も、モネが題材にしている。
しかし、この複雑な景色を印象派の絵として、よくぞ、描いたものだと、その天才さに驚くばかりである。
 この雄大な景色を眺めていたら、南の方の空に黒い雲がにわかに拡がりだした。そして、すぐに、全天を覆った。  

 美術館の外は、しっとりと雨  

 しばらく郊外を走った後、再度、ロアン(Rouan)の市街に戻ってきた。時間があったので、ロアン市の美術館を訪れることにした。
立派な美術館である。中世の宗教画から、キュービズムまで、フランスを代表する絵画のオンパレードである。
 特に、モネ―のロアン大聖堂の絵は、遠くからみると一品である。再度、モネの偉大さに驚く。
 2時間程、美術館の中にいて、外にでたら、雨がシトシトと降っていた。外に停めていた自転車も雨に濡れていた。