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日付:2011年1月23日
場所: ブルグ・ラ・ロア村 (サルト県:72)
訪問地: Fresnay-sur-Sarthe, Baumont-sur-Sarthe, Vivon, Doucelles, Chérancé, Roussé-Fontaine, Bourg-le-Roi,
Champfleur,Arçonnay, Alençon, Paris


 お客は、私一人だけ

 素泊まり45ユーロ(約5千円)のホテルとしては、部屋はまあまあ清潔だった。 昨夜、オヤジは、「朝食は、8時からOKだよ」と言っていた。それを半分、期待せずに、食堂に出向く。 ちゃんと、パンとジュースが準備してあった。さらに、今朝の新聞が、席に置いてある。
 至れる、つくせりである。 パンをたいらげ、コヒーも全部のみ、しっかり朝食を取った。快適である。
 ただ、この季節の週末、宿泊客は、私一人だった。これじゃ、ホテルの扉を閉めきったままにする気持ちもわかる。
ちなみに、ホテルの名前は、ロンサン(Ronsin)ホテルである。

 お城は、ただいま売り出し中

 ボーモン(Baumont sur Sarthe)の町は、お城とローマ時代の橋が観光ポイントだ。落ち着いた、美しい町だ。
 町の高台に、お城がそびえる。 そして、そのお城の、一番目立つ全面に、「ただいま、売り出し中」という巨大な白い看板がかかっている。
 これは、いただけない。写真を撮ろうにも、その看板が目立ってしまい、興ざめである。フランスには、こういう看板は、規制がかからないのだろうか。

 拡がる青空

   昼を過ぎると、しだいに空を覆う雲が薄くなり始めた。そして青空が顔を出し始めた。とたんに、まわりが綺麗に見え始めた。 デゥーセル(Doucelles)村からシェランシェ村への移動道(Chérancé)は、立派に舗装されているが、日曜日の昼下がりのせいか、 ほとんど車が通過しない。わが世の天下である。視界が回復し、遠くが見え始めた。まさにサイクリング日和である。  

 世界遺産級の城壁が連なる村

 ブルグ・ラ・ロア(Bourg-le-Roi)村は、城壁で囲まれた村である。今でも、村を取り囲む城壁が存在する。 全部が全部残っているわけでもないが、北部は、比較的しっかりとした壁が残っている。
 その壁には、近づくのみならず、誰でもが触れることができる。 少し、間違えば、世界遺産級の遺跡なのに、この文化の重みには、あっぱれさを感じる。

 午後8時出発の電車を待つ

 午後5時半には、アランソンの街に帰ってきた。これで今回の遠征は終わりである。
 適当な電車がなく、予約したのは午後8時4分のアランソン発の電車である。街について2時間以上の時間つぶしを強いられた。
 喫茶店に入ってビールも飲むも、駅の売店でコヒーを頼むも、時間はゆっくりとしか進まない。
 アランソンの街で夜写真を撮り始めた。暗くなると、人通りがとたんに切れる。それが幸いして、自由にカメラをいろいろな方向に 向けることができる。結構、面白い写真が撮れる。