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日付:2011年1月16日
場所: セプトイユ村 ( イベリーヌ県:78)
訪問地: Orgerus, Osmoy, Septeuil, Rosay, Boinvilliers, Montchauvet, Mulcent, Prunay-le-Temple, Orgerus


 朝焼けを電車の中で

 昨日と同じ路線に乗って現地まで移動だ。ただ、昨日は午前10時40分発の電車だったが、今日は8時40分発の電車である。
  移動中に、夜は明けて雲間から太陽が顔を出した。朝焼けの空が美しい。天気予報では、快晴とのことだが、さて、どうなるか。

 真冬だと言うのに、この緑はすごい

 秋に植えた小麦が芽を出して成長を続けている。年が明けて、その緑が色を増した。 もしかしたら、フランスの田園風景の美しい季節は、まさに今なのかもしれない。
 今年は、40年ぶりの寒い12月だったと、ラジオのニュースは言っていた。でも、この一面に広がる緑の絨毯を見ると、もう春は近い気がする。

 逃げろ、逃げろ、追われるウサギ

   午前11時を過ぎると、空は雲ひとつない青空がひろがった。 久しぶりの青空で、サイクリングには絶好な天気なのであるが、実は、空を舞う飛行機の音、狩をする銃声で、こころ穏やかではない。 そして、昨日に続いて、森の中のダート道は、泥が自転車にくっ付き、最悪である。結局は、自転車を担いでの歩きだ。

 森の中で一休みしていると、遠くからウサギが一匹、畑の中をこちらに向かって走ってきた。  かわいそうなウサギである。森中にハンターが闊歩して獲物を探している。ウサギは一所懸命、逃げ回る。
 「そんなに、人に近づくと危ないよ」と声をかけたくなるなるぐらい近づいてきた。しかし、大きなウサギだなあ。

 空の蒼に街が映える

 正午に、セプトイ(Septeuil)の街に着いた。晴れ渡り、とても暖かいのである。手袋なしで走られる。この暖かさは、コルシカ島を思いださせる。

 ローマ時代の小橋

 午後2時、モンショベ(Montchauvet)の村に着いた。持参した地図には、ここにローマ時代に造られた橋があると記載されている。
 村の入り口に、掲示版がある。そこに、村の地図が張ってある。地図の前で、ローマ時代の橋の場所を確認していると、一組の中年夫婦が現われた。 「ローマ時代の橋が、どこにあるか知っていまか?」と尋ねると、「いや、私たちもその橋を探している」という返答だ。
 この夫婦は地図で場所を確認すると、「良い一日を」との言葉を残し、西の方向に向かって歩き出した。私も、しばらくして、その方向に走りだした。 ただ、この夫婦は、間違った方向に進んでいるようなので、私は、違う方向に進路変更した。

 結局、私が正しかった。村の看板から、距離にして約1kmに、その橋はあった。小さな橋である。 2000年の間、いったい、この橋を何人の人が渡ったのだろう。そして、その人たちは、もうこの世にいない。複雑な気持ちだ。  

 ヤナギが芽を付け始めた

 昨日から、気になることが一つあった。遠く田園風景を眺めていると、黄土色の枝をつけた木々がところどころに見えていた。  近くに寄って気づいたことだが、それはヤナギの枝だった。少しづつ芽をつけ始めているようだ。
 青空と新芽をつけたヤナギ、良い写真が撮れた。