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日付:2010年12月28日
場所: オスペダル村( 南コルシカ県:2A)
訪問地: Porto-Vecchio, Arutoli, Palavese, l'ospédale, Barrage de l'ospédale


 やっとミモザの花を発見

 昨年2月にコルシカ島を訪れた。その時は、島中に、ミモザの花が咲き誇っていた。 「春を告げる花」と呼ばれるように、1月になり、咲き始めるようである。淡い黄色が、なんとも言えず綺麗である。
今は、12月だ。まだ、少し早いとは思いつつも、ミモザの花を探す。そして、道沿いに、ついにこの花を見つけた。    

今日は、結構、辛い一日になりそうだ

 ポルトベクソー(Porto-Vecchio)の北西に、フィナジア(Finaggia:標高1058m)山がある。 地図によれば、その山頂ちかくに、オペダル(Ospédale)という村がある。なんとなく、ここに行きたくなった。 ということで、朝、8時30分にホテルを出発する。 標高0mから1000mまでの登り。結構、これは辛く、ほとんどが押し登りで攻める。

 ひっそりとした寂しい村

 正午、オペダル(Ospédale)の村に着いた。 3時間、延々と登ってきた。人影少なく、寂しい村である。家壁は、ほとんどが花崗岩だ。
 村の教会近くに腰をおろし、下の街で買って持ってきたサンドウィチと水で昼食を済ませる。 標高も900m近くまであがってくると、少し、寒さを感じる。周りの景色を彩る植生も、高さに応じて、姿を変えていた。 その変化が、とても面白かった。
村の中には、レストランと民宿が1軒あるが、今は季節外で、閉鎖中の様子である。しかし、この村の人々は、何をして生計をたてているのだろう。

 見晴らし台からの、すばらしい展望

 サイクリングの醍醐味は、自分が走ってきた道を、しみじみと眺める感慨を感じることである。 特に、ヒルクライムは、この気持ちが強い。展望台からは、ホテルのあるポルトベクソー(Porto-Vecchio)の旧市街、 昨日、走った半島の輪郭が手に取るように見える。3時間、苦しみに耐えてたどり着いたこの地を離れがたいのである。

 雪残る道路

 峠を越えると、松林になった。道路脇には、いつ積もった雪なのかはわからないが残雪が見える。 平らな道を、走り続ける。

 霧の湖にて

 地図上には、結構、大きな湖が拡がっていた。最初、これが人造のダムとは知らなかった。
 対岸の森と花崗岩が造る岩山が、「霧の摩周湖」ではないが、神秘的である。この景色の中にいるのは自分だけなのである。 自分、ただひとりで、この素晴らしい自然を独り占めにしていることを思うと、ここに来てみて良かったとなあと考えた。