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日付:2010年12月27日
場所: ポルト・ベクシオ( 南コルシカ県:2A)
訪問地: Ajaccio, Porto-Vecchio, Piccovaggia, Plage de Palombaggia


 マイクロバスで目的地へ

 ホテルはお客が何人泊っているのかは知らないが、朝食はビュッフェ型式のしっかりしたものだった。部屋と言い、食事といい、 とても良い。チャックアウトの際に、受付のおばさんに、とても快適だったと礼を述べると、おばさんは嬉しそうな顔をしていた。
 さて、目的地は遠い。アジャシオの街から、3時間半かけて、東海岸のポルト・ベクシオ(Porto-Vecchio)まで行く。 乗客は全部で9人。8時半に出発して、到着は12時の到着予定である。
 途中、昨年滞在したピシアテロ(Piciatello)の街を通りすぎる。 懐かしいと言うか、あれから、もう1年が経ったことに、少し、さみしい気持ちだ。  ポルト・ベクシオの旧市街は、とても小さい。簡単にホテルはみつかった。ただ、ホテルの受け付けは、午後2時以降とのこと。
 ということで、大きな荷物を、ゴロゴロと引きずって、街を歩いた。    

 ホテルに入れないので腹ごしらえをする

 教会近くに、1軒のレストランが開いていた。 名前は、シャンカバー(Shankâbar)。教会の近くに、特設のスケート場が造られており、その隣のこのレストランがあった。
 時間つぶしを兼ねて、このレストランで食事をとることにした。サーモンのステーキを注文しようとするが、無いという。 それではと、隣のテーブルの家族連れの一人が食べていたボロネーズ風のスパゲティーを注文した。そして、2009年のシャブリを コップ一杯。結構、酔いはまわった。

 待てど暮らせど、ホテルは開かない

 「ホテルは、午後2時に開く」と、入口扉に張り紙がしてあった。 それではと、折り畳み自転車を組み立てる。これも、ものの10分だ。午後2時を周っても、ひとっこ一人も出てこない。 時間は、午後2時半を過ぎる。もうガマンも限界だ。
 入口に張ってある「緊急時の電話連絡先」に、「今、ホテルに到着した。チェックインしたい。」と呼び出した。 男性の声で、「今すぐ行く。5分待ってくれ」との返事をもらう。
 しばらくして、30才くらいのお兄さんが現れて、「すまん」と言いながら、ホテルに入れてくれた。いい加減なホテルだ。  

 午後3時、走りだす

 ホテルのチェックインは、午後3時に終わった。今の季節、午後5時には暗くなる。 残された時間は2時間だ。ポルト・ベクシオの東にある少し大きめの半島の先まで行くことにした。
午後4時、思っていた以上に暗くなるのは速い。この薄暗さでは、良い写真を撮ることができないのが辛い。

 季節はずれの海岸

 パロンバジア(Palombaggia)の海岸は、花崗岩が風化した白砂が拡がる美しい海岸である。 実は、冬の海岸が、とても好きなのである。落ち着いていて、臭いもなく、清潔なところがよい。
 この海岸には、冬でも散歩に訪れる人が多くいるようで、数人が海岸沿いで戯れていた。 一人の子供が、どうしたことか、気分がすぐれないようで、泣いている。 相手をするのに飽きた大人が、「それでは勝手にどうぞ」というような態度で、ほうたらかしにしていた。世界共通の風景だ。

 西の空に綺麗な夕焼け

 午後5時を過ぎた。あたりは暗くなり始める。安全上、もう自転車に乗れない。   街への帰り道、すばらしい夕焼けが、西空に拡がった。牧草地の小池にその「赤」が映る。 トボトボと、自転車を引きながら、コルシカ島の夕焼けにみとれた。