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日付:2010年9月4日
場所:Vétheuil (Val d'oise:95)
訪問地: Mantes station, follanville-Dennemont, Vétheuil, La Roche Guyon, Bennecourt, Bonnières sur Seine


 ぶどうも実りの秋を迎えました

 フォランビル(Follanville-Dennemont)の教会から北に向かう途中に、家の壁に赤ブドウを這わせた家を見つけた。 紫の実をたわわにつけた房が見ごたえがある。もう、収穫もまじかではなかろうか。秋の日差しを浴びて、とても美味しそうに見えた。
 大変、申し訳ないが、隅っこにあった葡萄一粒を味見させていただいた。中に種が2つ、当然のことながらとてもとても酸っぱい。

 この街はとても綺麗だ

 午後2時、ベトウユ(Vétheuil)の街についた。 少し、喉が渇いたので、この街の入り口にある、ベトウユ宿場(Auberge de Vétheuil)に入って、ビールを飲むことにした。 店は、若夫婦2人でやっている店らしい。
 店に入るなり、「とても綺麗な街ですね。街の名前は何ですか?」 と後から考えると、突拍子もない質問を、店の主人らしいお兄さんにした。 そのお兄さんは親切にも、私に、店のカードを見せてくれて、「ベトウユだよ」と教えてくれた。 旅の恥はかき捨てとはいえ、もう少し、気の利いた質問をしないといけないなと後で後悔した。
 街は綺麗だ。教会もその古さが良い。カフェから見える、家の壁全面に描かれた石灰岩の岸壁絵画は、息をのむ。(写真、左側に映っています)

 グライダーの飛行場が、こんなところに

 しかし、フランスという国は、裕福な人間がたくさんいるものだとつくづく思う。グライダー、ヨット、 乗馬で遊ぶ人、ありとあらゆるスポーツを、みんなが楽しんでいるような印象を受ける。 皆が皆、楽しめるのではなかろうが、それにしても、実感する裕福度は、日本の比ではない。
 一所懸命に貯金に勤しむ国民と、それを使って人生を楽しむ国民。
なにか、あほらしくもなってくるが、これも生まれた星の違い。高望みは、長生きをしない。と、自分に言い聞かせて、 自分は、安上がりなサイクリングを楽しむ。

 絶好の景色の展望所、先客がいました

 ここは、セーヌ川の「屈曲点」と呼ばれ、セーヌ川が蛇行する眺めを堪能できる景勝地である。
 今日の午後、ずーと、小高い丘の上をサイクリングしてきたが、その経路をしっかり確認できる場所でもある。
 実は、少し前から、道沿いを歩く私の前に一家族がいることを認識していた。その家族が、この景勝地で一休みしていた。 夫婦と小学校高学年の男の子2人、もう、子供と一緒にハイキングできるのも、あと1、2年であろう。
 子供は、すぐに、大きくなって、親の手から離れていってしまうものだ。この写真に映った夫婦は、その時、何をするのであろう。



電車が来るのは1時間後
 ボニエール(Bonnières)の街についた。切符売りのお姉さんに、「次の電車が何時ですか?」と聞いたら、 「17時50分ですよ」と親切に教えてくれた。16時45分だから、1時間は待つことになる。
 幸いにも、駅前に、駅前カフェがある。そこに入って、時間をつぶすことにした。
 店の中では、10人程の男共が、競馬中継に夢中になっていた。オジサンの楽しみといは、こんなものなのだろうか。
 グライダー、ヨット、馬を買うお金はないけど、小銭ならある。それではと、一攫千金を夢見ての博打遊び。
 まあ、楽しければ良いのだろう。

 時間つぶしに街を散歩

 ビールを飲み終えて、賭けてもいない競馬を観ていても面白くないので、街を散歩することにした。
 ちょっとした人だかりができていたので、なんだろうと思い、覗いてみる。
 どうも、子供の新学期の季節に合わせて、街で行っているクラブ活動の紹介所みたいなところだった。 空手、柔道、サッカー、ダンスなどなど、様々なブースでクラブ員の勧誘をしていた。でも、子供にとっても、大人にとっても、 こういう紹介場ばあるといことは、ありがたいことだろうと感じた。
 電車は予定通り来た。ガラガラの電車は、15分程でマント市に着いた。ところが、そこで乗り換えたノンストップのパリ 行き電車は、メチャクチャな込みようだった。もちろん座れない。いつもは、電車の中で、 その日の疲れを感じてウトウトする。それが、とても快感なのだが、今日はそうはいかない。思い足を気にしつつ、「立つ」を ガマンした。