home

日付:2010年8月30日
場所:12本松 (アイルランド:コンネマラ地域)
訪問地: Clifden, Skyroad, kyiemore Abbey, finntsglin, Leemore, Maan, Galway, Dublin airport


 朝飯前にスカイロードをドライブ

 寝る前に天気予報を観たら雨だった。でも、アイルランドとスコットランドの上空に高気圧が、居座っているのにである。
目覚めたら快晴だった。 朝食の時間が8時なので、7時にホテルを出て、前々日に自転車で走ったスカイロードまで、車で散歩してくることにした。
 スカイロードは、半島の先っぽに行くと、低い方のスカイロードと高い方のそれの二股に分かれる。前々日は、低い方を走ったので、 今回は高い方に行くことにした。なんとなく、心残りを感じたからである。  標高が高いところで、車を停めて散歩を始めた。散歩の途中で、おはさん一人にで会う。どうも朝の散歩らしい。「おはよう」 と声かけたら「おはよう」と返事が返ってきた。

 これぞ、逆さダイヤモンドヒル

 まったくの無風状態だ。湖面には、一昨日登ったダイヤモンドヒルが綺麗に映っている。 あんなところを登ったのかと、自分ながら驚きである。 そう言えば、頂上から、下の修道院が見えていたが、まさにそこから見上げている格好になる。
 この場所は、写真の撮影スポットらしく、私が撮影していると夫婦連れの1台の車が停まった。 「ここは、ほんとに綺麗だね」と声かけたら、「その通りだ」と答が返ってきた。  

 この世のものとは思えない美しさだ

 この舗装道路を進むと小さな村に着く。国立公園にすぐ近くの住居である。 こんなところに住んだら、どんな気持ちになるのだろうと想像した。
 雑念が消え、金欲、出世欲が消え、そんな気持ちって、どんな感じがするのだろう。 朝起きて、自然の中に生きている実感を感じる。 美しい夕焼けを見て夜を迎え、そして一日を終える。
生きているのか、死んでいるのか、もう、どっちでも良いような心境にでもなるのだろうか。
 ふっとそんなことを考えた。  

 もう、何でも、どうでも良いような気分だ

 私が生まれる前から、この景色はここにあり、私が生きてきたその瞬間瞬間にも、この景色はここにあった。
 いずれ、私がこの世を去り、私が生きたという痕跡は、まったく消えて無くなってしまうのであろう。 私が消え去った後のこの世界にも、この景色は、ここに有り続けるのであろう。
 百年、千年、変わることなく年月を経て、 これから生まれてくる数えることができないくらい多くの未来の人に、私がこの景色を見ながら感じた感慨を、 この景色は、人々に与え続けていくのであろう。
 それを思うと、一瞬1秒も、千年も、なんら変わらないのではないのではないか。 余命10年も余命50年も、なんと小さなことか。
 

 残念ながら、今回の旅は、これで終わりだ

 好天に恵まれ、もっともっと、コンネラマを彷徨よいたい気分でハチ切れそうであるが、残念ながら、今回の旅は終わりだ。
 鞄に入れる都合、前輪だけを取り外し、車のトランクに収納。これで、250キロ東にあるダブリン空港まで、突っ走った。
 ちなみに、コンネマラ国立公園を昼12時スタート、ダブリン空港に午後3時半着。午後6時発のパリ行きの飛行機乗って、午後8時過ぎに パリ・ボーベイ空港に着。午後8時50分発のシャトルバスに乗って、午後10時にパリ・ポルトマイヨーに着。そこから、市内バスで30分。 午後10時40分に懐かしのアパートに到着した。