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日付:2010年8月29日
場所:ラウンドストーン (アイルランド:コンネマラ地域)
訪問地: Clifden, Ballyconners, Roundstone, Ballnaboy, Clifden


 ツワモノどもの夢の跡

 天気は上々、クリフデンの南の半島周回サイクリングコースを周ることにした。
 まずは、クリフデンの南にある、マルコーニ無線基地跡を訪ねた。
 1907年の大西洋横断初無線通信から、アイルランド内戦で施設が破壊される1922年までの15年間使われた施設だ。 最大300人の従業員が働いていたという。
 100年経った今でも、建物の基礎や巨大な鉄の塊が、まわりに転がっている。
 荒涼とした原野の真ん中で、ヒツジが、黙々と草を食べていた。

 北国の海水浴場

 北緯53度、こんなところにも海水浴場がある。 おまけに、強い日射しに対するガン注意の注意書きもある。 「午前11時から午後3時までの遊泳は控えましょう」とのこと。 実は、サイクリングしていて感じるのだが、日本と違って、大気中の水分が少ないためか紫外線がかなり降り注いでいるのがわかる。 結構、日焼けするのである。要注意。
 この季節、道沿いの至るところに、鮮やかなオレンジ色の花が咲いている。 残念ながら、名前は知らないが、空の青とよくマッチングしている。何と言う名前の花だろう。  

 アルコール燃料を補給

 バリーコーナー(Ballycornner)の村にちょっとしたレストラン兼飲み屋があった。
 ちょうど喉の渇きを覚えたので、店に入ることにした。日曜日、店内では、兄弟らしい若者が、ビリヤードを楽しんでいた。 また、店の奥には、朝食が昼食かわからない食事をしている、数人のおばさん集団がいた。
 フランスでは、田舎に行くと料金は後払いになるが、こちらでは先払いらしい。 ビール山盛り一杯で、4.7ユーロ(約500円)である。500ccかな。結構、飲み干すのに苦労した。  

 この黄色の花、なんだろう。

 午後の走りを再開である。
 エリスベグ(Errisbeg)という孤立山が、ラウンドストーン(Roundstone)村の西にある。  この山裾に、棘のある木が小さな黄色の花をつけており、それがあたり一面に広がっている。 今は、ちょうど旬の季節なようで、とても鮮やかできれいだ。
 ラウンドストーン(Roundstone)村は、結構な観光地で、日曜の昼下がり、村のレストランは人だかりができていた。  

 この雄大さを前に、言葉を失う

 地方道341号を離れ、クリフデンに向け西方向に走る。地図で予想していたとおり、コンネマラの山並みがすばらしアングルで 眺められる。
 こんなすばらしい天気の下で、こんな雄大な自然の中でサイクリングできることに、ほとほと感謝したくなる。 長いき、すべきだとつくづく感じた。生き続けていて、ほんとによかったと思った。
 ここでふと感じた。学生時代の友人が、昨年、心臓病を患って2度程、緊急入院したという。 その近況を伝える年賀状をもらった時のことを思い出し、「俺はこんなに元気だぞ」という、今年用の年賀状用の写真撮影をセルフタイマーで撮った。  

 クルフデンの街も快晴

 午後6時、クルフデンのホテルに帰ってきた。 ホテルは、ちょうど街のど真ん中にある。写真中央のピンク色の建物が美容院で、その隣の青色の柱が、ホテルの入口である。 名前は「Arch B&B」。
 しかし、色とりどりの建物が無秩序に並ぶ、街並みだが、なぜか、違和感を感じないのはなぜだろう。