home

日付:2010年8月7日
場所: Ermennonville (Oise:60)
訪問地: St-Mard, Dammartin-en-Goëe, Ermennonville, Abbay de Chaalis, Domaniale d'ermenonville, Thiers-sur-thève, Pontarmé, Orry-la-ville


  生意気な子犬

 自転車で田舎の街を走ると、犬に吠えられることが多い。 大概の犬は、敷地の中に放し飼いにされているので、外までは出てこない。
  ところが、今回は違った。犬に追いかけられた。 子犬は、吠え盛りの犬らしく、キャンキャン吠えながら、自転車の後を追っかけてきた。 20〜30mくらいで、諦めて帰るかと思ったが、よっぽど暇らしく、100m近くも後ろについてきた。 それでは少し、この犬をからかってやろうと思い、反転し、全速力で犬を追いかけた。 ビックリした犬は、全速力で吠えながら逃げる。このお遊びを数回繰り返した。
  そのうちに、犬も、私もあほらしくなり、今度は、できる限り遠くまでこの犬を引きずりだしてやる戦法に変えた。 犬がついてくるのを諦めそうになると、自転車を停止させ、そして犬がまた追いかけてきたら走りだす戦術に変えた。 でも、しばらくしたら、犬は立ち去って行った。

  秋空、高し

   もう秋である。風も涼しいし、空が高い。 刈り取りを終えた畑に転がる藁の塊は、秋の来訪を告げているようだ。 ほんの、1カ月〜2カ月前には、黄色の菜の花、緑の小麦が、綺麗に風景を作っていたのに、8月になり、ガラリと景色は変わった。
 ところで、畑の至る所に立っているこの、見張り台、いったい何に使うのだろう。 上には、椅子が置いてあることから、座って何かをするのはわかるのだが、はて、謎である。

 重装備のサイクリストカップル

 エルムノンビル(Ermenonville)の町の北3kmに「砂の海」(Sable de Mer)が売り物の子供向けのアミューズメント施設がある。 「砂の海」とは、名のとおり、この地域の土質が砂岩質で、縦横500mの巨大な砂場だ。
 無料で入れるかと思ったが、有料だったので入るのをやめた。 この駐車場には、夏休みの最中ということもあり、大変な数の車が駐車場に停めてあった。 シャリス(Chaalis)修道院は、この「砂の海」の隣にある。しかしその駐車場はガラガラである。 子供を修道院に連れてきても喜ばないから、当然である。
 この修道院の前で写真を撮っていたら、50歳台をゆうに超えていると思われるサイクリストカップルを見かける。 2人とも、車輪の両脇に4つの鞄、(計8個)と寝袋らしい大型収納袋を持っていた。 おまけに、欧州の天気に合わせて、防水仕様である。恐らく、かなりの重さであろう。 残念ながら、話かけるチャンスはなかったが、夫婦そろっての欧州旅行、憧れてしまう。
 しかし、男の方は良いが、女性のサイクリストは大変だ。 夏は、汗をたくさん流すし、ホテルも簡単に見つけられない日もあろう。

 砂の森

 エルモノンビルの森(forêt d’Ermenonville)を自転車で走るのは、結構、厄介だ。 特に、車輪の小さなディレイら―のない自転車は辛い。 松林とシダで覆われたこの森の土質は、真っ白な砂岩である。
 舗装されていない道は、車輪が砂に喰い込み、とても走りにくい。 勢いあまって、前輪が、思い通りに動かず、つんのめって前にコケテしまう。 幸い、土質が柔らかい砂であることから、怪我はしない。 でも思うように前に進めない状況は、ストレスがたまる。