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日付:2010年6月26日
場所:フランス マルヌ県(51)
訪問地: Epernay, Hauvilliers, Champillon, Germaine, Les haies, Rilly la Montagne, Villers-Allerand, Sermies, Carmery, Ecueil, Sacy, Taissy


 快晴の夏空の下、シャンペンの里を訪れた

 エペルネイ(Epernay)の街には午前10時前に着いた。 夏、真っ盛り、夏空がず〜と続く。 少し、走ッた後。昼飯用にパンを買おうとパンやさんに入る。 チョコレートパンとレーズンパンを買う。2つで230円なり。
 店やの女将が、「ボン・バカンス(良き休暇を!)」と言ってくれた。 「天気も良いし、暑くなりそうだね。」と言ったら、「この地方の印象はどうだ?」 「今、駅に着いたばかりなので、わからないけど、良さそうだ。」と言ったら、また「この地方の印象はどうだ?」 と聞いてきた。なにか、話がかみあわない。フランス語、通じないのかな。

 どこまでも続く葡萄畑

 街を出ると、すぐに葡萄畑に入る。ここは、シャンペンの産地。 夏の日差しを浴びて、若芽がどんどん上に伸びている。 上に伸びる若芽は、どんどん機械で切っている。畑では、お百姓さんが、忙しそうに野良仕事に励んでいた。

 ビールの代わりに白ワイン

 オービリエール(Hautvilliers)の村に着く。 この村は、「フランスで美しい街500選」に取り上げられている村。 村は、小高い丘の上にある。
 登り坂で、汗がどっと出る。たまらず、村の中央にあったカフェ(Café d'Hautvilliers)に入る。 時間は午前11時。店の中は、ウエイトレスが忙しそうに、開店の準備をしていた。
 とりあえずビールと思ったが、「まてよ。せっかくワインの産地に来たのだから、」と思い。 白ワインを注文する。
 結果、これは間違いだった。 考えてみたら、シャンペンの産地に来て、白ワインは、的外れだ。 カウンターの向こうにいるお姉さんは、ブルゴーニュの白ワインを、コップに注いでくれた。「天気が良いね。」と言いながら。

 見渡す限りの田園風景

 昼間の酒は、ドンと頭に効いた。ほろ酔いかげんで、自転車を漕いで教会裏の見晴らし台へ。雲ひとつなく、晴れ渡った。 日差しが強烈だ。空は、どこまでも蒼い。このまま、ずーとこの地にいたいような気分になってきた。  風がさわやかで、日向でも、快適だ。
 「時間が止まった」そんな、変な気持になった。

 親切サイクリストに出会う

 とにかく暑い。持ってきた500ccのペットボトルは、すぐに空になった。喉が渇いた。 どこかで、水を補給したいと思いつつ、ランス(Reins)方面に向かう。地図によれば、 ランス市に辿りつくには、地域国立公園の中の森を抜けていくことになる。 森の中にレ・エー(les Haies)という小さな村があった。その村の洗濯物洗い場があり、 そこに、サイクリストが一人、水を汲んで飲んでいた。
 「その水は、飲めるのですか?」と話しかける。「飲めるよ」と教えてくれた。 水を飲みつつ、どこから来たの、どこへ行くの、自転車の調子はどう?と一通りの会話をする。 私の小さいタイヤの自転車を見て、「小さいから大変だね」と一言。
 このオジサンは40才くらいで、とても親切だった。ランス市までの、山道をしっかり教えてくれた。 なんでも、エー(どこにあるかわからない街)から、今朝、電車でエペルネイ市まで来て、 山道を通って、ランス市まで行くとのこと。そこからは、電車で家に帰るそうだ。元気で、40才のオジサン。    

 どこまでも続く葡萄畑

 森を抜けるとリイー(Rilly la Montagne)の村に出る。ランス市を見下ろせる高台にある村だ。
 ここでも一面に葡萄畑が広がる。ちぎれ雲が、気持ちよさそうに空に浮いている。

 もしかして、夢の中を旅しているのかも

 ここは、「ランス山の森地域公園」だ。ランス市の南、10km程にあり、一面、葡萄畑で、 シャンペンの一台産地で、村の産業は、100%シャンペン造りだ。
 葡萄畑に、ポプラ。夢の中で、どこかの知らない村を彷徨っている感覚を味わう。