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日付:2010年6月13日

場所:フランス セーヌ・エ・マルヌ県
訪問地: Tournan-en-Brie, Favières, Forêt Domaniale de Crécy, Mortcerf


  (1) 〜賢そうな少年に出会う〜
 トルナン(Tournan)駅は、RER(E線)の終点。駅に降りたのは数人だった。 2週間前に走ったファビエール(Favières)の村を目指す。 よくあることだが、家が密集している場所は、迷いやすい。 案の定、駅前で迷った。地図を見ながら考え込んでいると、右脇にフランスパンを1本抱えた12歳くらいの少年が、 「道を教えましょうか」と尋ねてきた。
 「ファビエールの村に行きたいのだが、・・・」
 「それなら、バックして地方道路を進みなさい。」
 「いや、近道をしたい。自転車だから」
 「Moulin a vent経由なら、ず〜とこの道をまっすぐ行けば良いよ。」
いや〜。感心感心、小学生がこんなに、的確に道を教えてくれるとは。
 話は変わって、今日から、新タイヤだ。ラフ道路用のばっちりタイプ。これならガンガン走れそう。

 (2) 〜なんと前輪がパンク〜
 と言いつつ、500メートル程走ると、前輪の空気が少ないことに気づいた。 しばらくしたら、全部、空気が抜けてしまった。パンクである。とんとも、どうにもならん。 まだ、走り始めたばかりなのに、あと、本日の予定では、20Kmは残っている。今から、ず〜と押しての歩きである。
 実は、パンクの原因は、思いあたることがあった。今回、ラフ道路用のタイヤは、幅1.75インチのタイヤである。前のタイヤは1.5インチ。したがって幅の大きなタイヤを 狭いところに、こじ入れたのである。どこかに無理がでるかとは思っていたが、そうそうに影響は出た。 致命的な欠陥でなければよいことを願う。

 (3) 〜草笛に郷愁を感じる〜
 菜の花は、とっくの昔に花を落とし、今は、たわわに実をつけている。 春は過ぎ、もう夏だ。日本でよく見かける草笛の実を見つける。 ちぎって、笛にして、吹いて見る。日本と同じように音がでる。 いや〜、世界は狭い。こんなところで、こんなものを見つけるとは。

(4) 〜蚊の大群に襲われる〜
 クレッシーの森に入る。とたんに、周りは鬱蒼とした緑だ。 ハイカーが通らないのか、夏草が勢いよく伸びすぎるのか、道が細くてとても心細い。 昨日の雨で、ところどころ、ぬかるんでいる。それに加えて湿気が強い。蚊がブンブン近寄ってくる。 腕に止って攻撃を仕掛けてくる。 いや〜これには参った。こんなことは初めてだ。 さすがに白と黒のTシャツを着た薮蚊はいないが、こんな細道はコリゴリだ。

  (5) 〜自転車を押し押し、やっと駅に着いた〜
 結局、午後3時には、予定の駅(Mortcerf)に着いた。 自転車は、ず〜と、手押しである。幸いなことに、自転車が軽いから、あまり苦にならない。 しかし、5時間歩き続けて、ずいぶんくたびれた。 やっぱり、自転車がないと、道草もできないし、おもしろくない。帰ったら、さっそく修理しよう。