home

日付:2010年6月5日

場所:フランス ピレネー・アトランティック県
訪問地: Biarritz, Arcangues, Saint Pèe-sur-Nivelle, Amotz, Sare, Col de Lizarrrietta, Pic d'ibantelli, Saint Pèe-sur-Nivelle


(1) 〜ビール1本で夜中にトイレ3回〜
 列車は、23時11分にパリを発った。寝台は上部席で、一部屋4人。どうせ寝れないだろうと思い、 ビールを1本持ち込んだ。 照明は、列車の出発とともに、誰かが消した。暗闇の中で、一人、ひっそりビールを飲む。このビールは裏目に出た。 結果、3回もトイレに行く始末になった。ビールなど飲まず、素直に横になっていればよかった。
 朝7時には、目的地のビアリッツ駅についた。熟睡はできなかったが、まあまあ眠ることができた。駅前のカフェで5.1ユーロの朝食を食べて、出発。 天気は上々だ。

(2) 〜この村は、実に綺麗だ〜
 サル(sare)の村は、「フランスで最も美しい街」の一つだ。なるほど、申し分なく美しい街だ。 なんといっても、バスク地方特有の白い家並みに美しい山々が最高。
 ここには、巨大なプレット場がある。 何人かの青年が、練習に励んでいた。ボールが壁にあたる「ピカッ」という音が、壁に反響し、何とも言えない好い音だ。 しばらく、練習を観戦した。

(3) 〜五臓六腑に浸みいるビール〜
 リザリエッタ(Col de lizarrieta)峠をめざす。高さは、441メートル。ほんとうに久し振りの峠ハンティングである。でも、自転車がチャチなのが寂しい。 登り始めは、うっそうとした森の中を走る。何人ものサイクリストに追い抜かされる。みんな元気に、「こんにちは」 と声かけてくれる。峠近くになると、スカッと視界が空ける。峠に到着である。
 汗ダクの挑戦が成功。 そして峠の茶屋を発見。 もしかして冷えたビールが飲めるかもと思い、急いで中へ。あるある、「ハイネッケン・ビール」が。「まさに、生き返った思い」で、ビールを飲み干す。最高に旨い。 2.3ユーロ。安い安い、一杯100ユーロでも買うよ。

(4) 〜酔った勢い、自転車を担いで山頂へ〜
 乾いた喉にビールが、よく効いた。ボーとして茶屋の外へ。それにしても天気が良い。北に見える2つの峰が気になる。 地図でみたら標高は694メートル(Pic d'ibantelli)。峠との差は約200メートルだ。酔っぱらった勢いで、この峰に登ることにする。
 頂上までは、登山道だ。したがって自転車を担いでの登りだ。ハイカーに出逢う。「頂上は遠いですか?」 と尋ねる。「もう少し、登ると、平らになり、そして最後の峰のぼりだよ。頂上は、すぐそこだよ」 と教えてくれる。汗を流し、自転車を担ぎ、自分もまだまだ若いなあと感じる。これ、20歳台の時の自分そのものではないか。
 午後2時半に頂上に到着。あれこれ、峠から1時間を要した。涼しい風が吹く。鷹が何羽も羽を広げて飛ぶ。頂上からの景色はすばらしい。

(5) 〜親切なホテルのお兄さん〜
 ホテル(Hotel de la Nivelle)には夕方6時に着いた。チェックインの時に、「自転車を部屋に入れたいが良いですか?」と尋ねる。 「もちろん良いよ」と言って、親切なお兄さんは、私の自転車を3階まで運びあげてくれた。ありがとう。
 夕食を1人でレストランで食べる気もおこらず、近くの店で、食料を買ってホテルへ。途中、プロットで遊ぶ人たちが いたので見物。10人程、観客がいた。この地域では、人気のあるスポーツらしい。どこの村にいってもプロット場だけは、 しっかりみつけることができる。