home

日付:2010年5月9日
場所:フランス エソンヌ県
訪問地: Evry, La foret domaniale de Senart, la Faisanderie, Brunoy, Epinay-sous-Senart

 セナールの森。スズランとワラビを見つけました。


 コルベイ行きのRER、D線。今朝は、30人程度のおばさんからなるハイカーの一行が、どやどやと電車に乗り込んできた。 座るなり、例によって、おしゃべりが始まる。30人がひっきりなしに喋る続けるわけで、これはすごい騒音だ。  結局、降車する駅は、私と同じエブリーだった。降りる際に、おばさんの一人が私の自転車を見て、「折りたたみ自転車かあ、いいなあ。それ大変ではないか?」 と聞いてきた。「タイヤが小さいから、漕いでも漕いでも、前に進まないよ。気が短い人には向かないかも」と言ったら、笑っていた。

 前回のトア遠征で、食事には苦労したので、今回は、その反省から、しっかりと弁当を準備してきた。 と言っても、ハムと野菜をパンで挟んだだけだが。

 ちょうど、ワラビの季節で、いたるところにワラビが生えていた。料理の仕方はしらないが、家に帰ったら、実験で 茹でてみようと思い、一握り採り集めた。すると、そこに通りかかったオジサンが、「シダの若芽を採っているのか? それ何にするの?」と聞いてきた。「これ、煮るか、電子レンジでチンすればビールのおつまみになる。醤油をたらすと最高だ。」 それは本当かと、そのオジサンもワラビを採り始めた。「小さくないとだめか?」「しっかりあらった方が良いか?」 このオジサンかなり真剣らしく、家は近くだから、帰って昼飯用に食べてみるとやる気満々。でも、おじさん、すみません。 恐らく、煮る時に、米ぬか等で灰汁をしっかりとらないと、食べられないということを、言いませんでした。ごめんさい。

 セナールの森は、特に北部は、湿気が強い。至る所に、水路や池がある。恐らく、地質が泥質で、水はけが悪いのだろう。 案内書によれば、昔、たくさんの水路を掘って、水はけをよくする工事を行ったとのこと。 でも、湿気が多いことから、それを好む植物が多い。典型は、野生スズランかな。いまの季節、ちょっと早いかもしれないが、 何人かの人が、スズランを採っていた。日本だと完全アウトだが、ここは、大らかなフランス気質。 採る人の数も少ないが、採られるスズランの数も多いのかも。

 セーヌ川からその支流のイール川へ。川というか、横に伸びた池のようだ。深さもあまりなく、水草が見える。  この川沿いは、公園になっており、どこか、19世紀の印象派絵画を思い浮かべてしまう風景だ。