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日付:2010年5月14日
場所:フランス オーブ県
訪問地: Ruvigny, Thennelieres, Laubressel, Rouilly-Sacey, Mesnil-Sellieres, Villechetif, St-Parres-aux-Tertres, Troyes

 腹減った辛さを、久し振りに経験しました。


   夜中、腹が減って眠られなくなってしまうことを心配したが、パリを出発した朝が早かったこと、自転車漕ぎで、 結構、疲れたことから、食事抜きの夜は、思ったより楽だった。さて、朝食は、しっかり食べた。ほんとうにたくさん食べた。 なにか、生き返った感じがした。また、明け方、かなり冷えたが、部屋の暖房は完ぺきだった。朝食込みで51ユーロ。 まあまあかな。

 午前8時半から、散策を始めた。この村の風景、なんと表現して良いのだろう。趣のある家だ。  トア周辺のいろいろな村を通り過ぎたが、最近、建てた家は別にして、こんな家が、ここらあたりでは普通のようだ。

 昨日は、比較的幹線道路をサイクリングしたが、今日は、畑の中の農道を自転車散歩することにした。 私の印象では、この自然公園は、湖より、畑や農家の風景の方が綺麗だ。ちょうど、菜の花も満開。

 なにか、この世のものとは思われないような景色に出逢う。聞こえるのは、鳥のさえずりと風が通りすぎて行く音。 生まれてこのかた、こんなにすごい風景を見たことがないし、こんなとてつもない壮大な風景が、当たり前にころがっているフランスという国に 驚きだ。

実は甘い期待で、ルーリー(Rouilly-Sacey)村で、昼飯が食べられると思っていた。ところが、残念ながら、飯屋はなかった。 またまた、今日も昼飯抜きである。村周りをやるときには、しっかり準備をしてこないといけないなとつくづく感じた。 昨日、2食を抜いてしまったこともあり、午後1時を回ると、メチャクチャ腹が空いてきた。午後2時、帰りモードに切り替えて トア市方面に向かうことにした。実は、昨日、朝、ビルシェティフ(Villechetif)の村を通過した際に、 レストラン・バーを発見していた。そこに寄っていくことにした。店は開店していたが、昼の定食は、なんと「ムール貝料理」。 実は、これは私の天敵だ。さてどうしようかと迷う。このまま我慢するか、それともムール貝を、黙って食べるか。 結局、ビールを一杯飲んだだけで、このレストランは出てきた。店の奥で、この料理を食べている人ががいたが、見た目、あまりにまずそうだったのが、 その理由だ。

 結局、トア市方面に向かって走って30分。マックの看板を見つけた。助かったと思った。贅沢は言っていられない。 マックに入るのは何年振りかは忘れたが中に入る。こんなにハンバーガーって美味しいとは思わなかった。 帰りの電車は、午後7時45分発である。トアの街で4時間の暇つぶし。でも趣のある街で、あっという間に、4時間は過ぎた。 なにか、頭の中に美しい農村風景の断片がいっぱいにつまってしまった感覚でパリに向かった。(電車の中で、車掌さんに、コンポステ「改札」がしてないよと 注意された。)