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日付:2014年7月27日(日)
  

訪問地: 東京都奥多摩町 日向沢ノ峰(1356m)

 7月下旬になった。夏が真っ盛りだ。この季節、下界は摂氏35度を超えることも珍 しくない。山の上は、少なくとも10度は涼しいと考える。午前6時3分の立川発青梅 行電車は、意外に空いていた。午後から夕方にかけて雨との天気予報が影響したの か、寂しい人出だ。電車の座席には、ゆったりと座れた。

 JR古里駅で下車したのは私一人だった。午前7時、気温は摂氏27度だ。ここから川 乗山方面に向かい、歩き始める。すぐに汗が噴き出す。額に滝のような汗が流れ、目 に入る。うるさいので、タオルで拭く。何度も、それの繰り返しだ。

 JR古里駅から川乗山に向かう赤杭尾根は、昨冬の豪雪の影響で、しばらく前まで閉 鎖されていた。あまり人が歩いていないようで、道に迷わないように注意して登る。

 午前9時前、少し休憩だ。普段は、登頂するまで、ほとんど食事を摂らないが、今 日は、珍しくバナナを一つ食べた。これは先週の鷹ノ巣山でのガス欠の経験から、少 し、変わったことをしようと思ったからだ。案の定、30分程経っても、空腹感には襲 われなかった。

 午前10時45分に日向沢の峯頂上に到着する。だれもいないのを確認して、上半身、 裸になり来ていた下着を長袖シャツを木にぶら下げる。いずれも、こんなに濡れるも のだろうかと自分でも驚くほど、びっしょりと濡れている。1時間程、食事を摂った り、休息したりで過ごした後、気温を何の気なしに測ってみる。なんど、摂氏23度に なっていた。これはすごい。この温度は最高ではないだろうか。

 空が曇りだした。早速出発だ。棒の折峯まで6kmとの標識に出くわす。ひたすら歩 く。遠く、雷の音が響きだす。近づいたくる。そのうちに雨が落ちてきそうな雰囲気 になる。

 棒の折峯には、午後2時前に着いた。頂上から、稲光が、いろいろな場所で光って いることが見える。遠く雨のせいか、まったく視界がない峰々もある。

 午後3時には百軒茶屋に到着した。猛烈な暑さだ。暑い、とても暑い。帰りの電車 の中が、夢のように冷え亘っている。これはまさに天国だ。